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また会う約束を ページ16

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「リベンジ…って」









有岡さんは、突然何を言い出すんだこいつは
と言わんばかりに
眉間にシワを寄せている。









…ですよね。
私自身もどうしてこんなセリフが出てきたか、
分からないんだから当然。








でも私の口は、なぜか止まることを知らず。









「こちらも仕事で来ているので。
何もしないでお金を貰うなんて、
消化不足で気持ち悪いんです」

「だからまた…」









「私を、指名してくれませんか」









.









口を半開きにしたまま、ポカンとする有岡さん。









分かってる。皆まで言うな。
こんなこと言うやつなんて、
図々しいしドン引きされたって
「…いいんですか。指名しても」









「え…」








思っていた返答とは違い、フリーズ状態。








すると彼は、体ごとこちらを向き
深々とお辞儀をしながら









「次は、ちゃんとするんで、お願いします」









そう宣言をした。









.









ただ、





どうして私が、
あんなことを言ってまで
また会いたいと思ってしまったのか。







どうして有岡さんは、
相手が一般人だというリスクも顧みず
お願いしますなんて言ったのか。









考えたところで分かるはず無かった。

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