相澤先生の寝袋 [ヒロアカ] (ページ30)

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相澤先生の寝袋体育祭ページ30

ﾐｯﾄﾞ「1年ステージ、第一種目もようやくおわりね
それじゃあ結果をごらんなさい！」

ミッドナイトの誘導があって結果が表紙された。

ゴール会場に集まる予選通過者達は緊張の面持ちで順位表に自分の名前を探す。

もちろん1位は付喪Aの名がある。

緑「A先生！」

『あ、緑谷～おつかれ
2位おめでとう』

緑「A先生はほんとに優勝する気満々ですね(汗))」

『そーだよ
恨むなら相澤先生を恨んでね～ｗ』

切「個性使わないで余裕の1位って…半端ないっスね
どうやってクリアしたんスか！？」

緑「あっそれ僕も聞きたいです！」

『切島もおつかれ
そのエリアごとに使えるものを使っただけだよ
たとえば第二エリア、ロープなかったただろ？』

切「えっもともとロープあったんスか！？」

『元々は、しっかり留め具つきでロープ張ってあったんだよ
あれ、俺がターザンごっこした残骸ｗ』

緑「ターザンごっこ…」

切「さすがプロ…」

『あぁそうだ！
今回の個性事件で副担任として皆にいろいろ迷惑かけちゃったからさ、
ヒントをあげようと思って』

緑「いや、迷惑なんてそんな」

切「それはA先生のせいじゃねぇです」

『いやいや、元凶は俺だからね
ってことでヒントな

用意された環境をよく観察すると、実は利用できるものが沢山ある
敵や味方を意識するのはもちろん良いことだけど、どうすれば一番楽に自分と味方が勝てるか
ここに重点を置いて次の競技では巧く立ち回ってみよう』

緑/切「「！！」」

切「おぉお…なんか情報学の先生っぽい！」

『っぽいじゃなくて、情報学の先生だよ！』

緑「ﾌﾞﾂﾌﾞﾂﾌﾞﾂﾌﾞﾂﾌﾞﾂ))」

『おーい緑谷もどってこいｗ』

Aは少なからず、生徒に対して罪悪感を感じていた。

元より自分がこんな女子高生の姿にならなければ、体育祭という学生の晴れ舞台で自分のようなプロ免許を持つ者に挑まなくてもいいのだから。

生徒たちのイベントに教職者が水を差すなどもってのほかだ。

Aはせめてもの代償として、生徒たち、特に1-Aの皆には自分が参加したことで何か得られるものがあり成長できたと思えるような体育祭にするべきだと思っている。

だからAは、この後の競技でもできるだけ多くのヒントを与える続けるつもりでいた。

「予選通過者は42名、落ちちゃった人も安心なさい
まだ見せ場は用意されてるわ」

雄英の校長の意図は分からないが、Aはこの体育祭での生徒の成長が楽しみなのであった。