相澤先生の寝袋 [ヒロアカ] (ページ16)

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相澤先生の寝袋週末の宅飲み (番外編)fin. ページ16

相澤は自分の膝の上でフラフラになっているAを見て、どうしたものかと頭を抱えた。

相「A、もう寝るぞ」

相澤は考えた末に、これはもう寝かせるしかないという結論に至った。

『せんぱいだけねてくらさい』

相「なんでだ
お前も一緒に寝るんだよ」

『ねないっ！…おれ……ずっと…おきてる…』

相「…、悪酔いもいい加減にしろ
俺の怪我を理由に、強くもないのに酒なんて飲むな」

『おれがねたら…またどっかいって…そしたらもうかえってこない…かもしれない…
せんぱい、せんぱい……せんぱい……しんぞうのおと、きかせて』

相「…、…」

相澤はAを叱って、もう寝付かせる予定だったが

必死に心臓の辺りに耳をくっつけるAに、何も言えなくなってしまった。

『…ぁ、…どくんっどくんって…ゆってる…ふふっ…うん…いきてゆね…ふふふっ…』

幸せそうに笑うAは、しばらく相澤にしがみついて胸に耳を当てたままでいた。

相澤は苦しそうに顔を歪めた。

『！せんぱいっ！どっかいたいっ！！！？どこっ！？らいじょうぶっ！？』

力なくペタペタと相澤の包帯を触り、また泣きながらAは焦点の合わない眼で相澤を見つめる。

相「A、」

『なにっ！！？んぅっ…？』

相澤はAの唇をキスで塞いだ。

アルコールが全身に回りきっているAは、相澤に何をされているかも分からず首をかしげた。

『…せん…ぱい…？』

相「口、開けろ」

『？…あ～…』

相「そのまま、…」

相澤は言われた通り口を開けているAを見て、微笑ましそうに顔を綻ばせながら深く口づけた。

『んっ…ぁふ……んんっ…なんれ…？…きもちぃ……の…？』

口腔内を相澤の舌でぐちゃぐちゃに溶かされたAは、相澤のスエットの裾を握り締めて不思議そうに聞いた。

相「っ…////…やばい、…///」

相澤は包帯だらけの両手を睨んで、トロトロになっているAを自由にできないことを恨めしく思った。

既に元気になっている相澤のイレイザーヘッドは、きっともっと自由にならない怪我だらけの身体を憎んでいるだろう。

この手が、自由になったならば。と、全身でものを言っているようだった。

『せんぱい…ここ、……はれてますよ？…けがっしてるっ！？』

Aは拙い手付きで相澤のスエットのズボンの紐を解こうとする。

相澤の灰色のスエットにAの涙が落ちて染みこむ。

相「腫れてるが怪我じゃない！
元気な証拠だ」←

『みせて』←

相「」