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〜154〜 ページ10

「んじゃ、それだけだから」

『えっ』


翔くんがズボンのポケットに手を突っ込みながら踵を返す。



ダメ、行かないで。

まだ伝えたいことも伝えられてない。

まだ謝れてない。



____________まだ、好きだって言えてない。




『っ翔くん!』


大声で呼んでも止まってくれないし振り向いてくれない。

反応すらしてくれない。



『翔くん!待って!待っ________』


ぐっと前に踏み込んだ瞬間。



ドンッ、という音と共に私の目の前にはカーペットが広がっていた。

そして周りのざわつき様。



数秒してから自分の状況を理解する。


・・・・私、こけたのか。



か、顔が熱い。恥ずかしさで顔が上げられない。


翔くんを追いかけなきゃいけないのに、立ち上がれない。

どうやら左の足首を捻挫したようで痛みで声も出なかった。



罰が当たったんだ。


翔くんを傷付けた、罰。



「あ、あの・・・・大丈夫ですか?」

『は、はい・・・大丈夫です・・・・』

「でも・・・、って、大沢さんじゃないですか!」


恐る恐る顔を上げると、ちょうどトイレから帰ってきた田中くんが
心配そうに手を差し出していた。


田中くん!ちょうどいいところに!


後輩にこんなところ見られるなんてすごい恥ずかしいけど

知らない人に助けられるよりは全然いい。


「何やってるんですか・・・」

『ごめん。あの、実は捻挫してて痛くて立てないんだけど・・・』

「んもう、大沢さんってホントドジですね!休憩室で手当てしますから、俺の手に掴まって・・・・」

『・・・?田中くん?』


私が手を掴もうとしたところで、田中くんは素早くその手を引っ込めた。

顔には大量の汗。


「あっ、あの!僕、急用があるので手当できないです!すみません!」

『え?あ、ああ、別にいいけど・・・。それなら智とか二宮くんとか・・・・力のある人呼んできてほしいな』

「いやぁ・・・・・その・・・・」


田中くんの視線は斜め上。

そこに誰かいるらしいけど、照明で顔が見えない。


「この人がやってくださるそうで・・・・」

『え?この人って?』

「行くぞ」

『ええっ!?』


手首を掴まれ、軽々とおんぶされる。

誰かも分からない人にされるのには抵抗があったけど、
足首が痛いせいで暴れられない。


だけど、スーツから匂ってきた匂いで思わず息を呑んだ。



「それじゃよろしくお願いしますね、櫻井さん!」

「ええ、任せてください」





翔くんじゃん。

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nao(プロフ) - 主人公も智君も最低ですね。翔くんと別れてほしいです。 (3月31日 12時) (レス) id: 3ab06130a8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みかづち | 作成日時:2020年3月30日 22時

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