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『・・・・・だ・・・・』

「!?っおい、A!何で泣いて、」

『嫌だ・・・・ッ!!』


私は翔くんの言葉も聞かず走り出そうとした。

だけどそれは彼の腕によって阻止された。


「どこに行くんだよ?っつーか落ち着け!鞄も持たずにどこに、」

『さ、智が・・・・智がいなくなっちゃう・・・!!』

「はぁ?智くん?いなくなるって何で・・・・・」

『いいから離して!智を探さなきゃ・・・!』

「待てって!」


翔くんの握る力が強くなる。



止めて。離して。


こうしてる間にも智が遠くに行っちゃう。



「お前さぁ・・・・っ」



縋るような声が頭に響いた。



「俺のこと好きなんじゃないのかよ!」

『今それ関係ないでしょ・・・?』

「あるだろ!・・・・智くんがどこに行こうと、お前に関係ねぇじゃん。それってさ、俺より優先すること?」


意味分かんない。


優先?だって、智がさようならって言ったんだよ?



『離して。いいから離してよ!』

「お前は俺と智くん、どっちが大事なんだよっ!!」


翔くんの叫び声に、周りの人がチラチラとこっちを見る。

当の本人も、肩で息をしながら俯いていた。



・・・・・翔くんと智、どっちが大事か?


そんなの決まってるじゃん。




.









.




『________智、だよ』






そう呟いた瞬間、翔くんの手の力が抜けた。


私は智に電話をかけながらその場を後にした。




どこ?どこにいるの?


荷物も片付いてなかったから、流石に空港はない。



ならどこ?



お願い、電話に出て。



智がいなくなったら私生きていけない。




お願いだから出てよ!




「もしもし?」



十何回目かのコールでやっと智の声が聞こえる。


泣きそうなのをぐっと堪えて何とか声を出す。



『さ、さとっ、い、今どこっ!?』

「え?何でそんな息切れしてんの」

『いいから言って!どこ!!』

「んー・・・わかんね」

『はぁ!?』



でも、と智は息を吐いた。



「Aが好きな所」



たったそれだけ言って、電話は切れた。



・・・・・私の好きな所?


もしかして、




.









.









.



大きな橋に向かって全力で走る。


心臓がはち切れそうなほど痛いけど、それよりもっと痛い思いをするのは嫌だから。



『智っ!!』



思いっきり叫ぶと、橋の上で黄昏ていた彼はいつものようにふにゃりと笑った。





「あはっ、本当に来た」

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nao(プロフ) - 主人公も智君も最低ですね。翔くんと別れてほしいです。 (3月31日 12時) (レス) id: 3ab06130a8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みかづち | 作成日時:2020年3月30日 22時

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