〜８６〜 ページ37
「んじゃ、また電話するわ」
『うん。頑張ってね』
腕時計を確認しながら早足で去っていく彼を見送る。
普段も好きだけど、やっぱり仕事してる姿もかっこよくて好き。
んふふ。ダメ、どうしても頬が緩む。
こんなに幸せでいいのかなぁ。
仕事も順調だし････今日は良いこと尽くし。
『それじゃそろそろ戻ろっかな〜』
鼻歌交じりに角を曲がると
「っ大沢さん！」
思いっきり手を握られた。
････ん？えっと･･･急に何？
っていうかこの子は確か･･･
人事部の、佐倉ちゃん。
去年入ってきたばかりで、なんというか･･･相葉くんタイプ？
よく二宮くんにからかわれてる。
そして智が今現在、指導係として就いてる子だ。
智いわく、「覚えはいいけど凡ミスが多い」らしい。
よく智にくっついて何やら騒いでる印象が強いけど･･･。
何故その佐倉ちゃんに引き留められてるんだろう？
しかもつらそうな表情で。
『えっと、佐倉ちゃん･･･？どうしたの？』
「大沢さん、営業部の櫻井さんと付き合ってるんですか･･･？」
ドキン、と心臓が高鳴る。
このタイミングで聞くってことは････。
『･･･見てた？』
静かに頷く佐倉ちゃん。
マジかぁ････きつい。よりによって後輩に。
思いっきりキスだのなんだのしてた･･･あれ見られてたとか･･･。
穴があったら今すぐ入りたい･･･！
「ご、ごめんなさい！見るつもりはなかったんです！でも人の声がして･･･気になっちゃって････」
申し訳なさそうに眉を下げる。
可愛い････じゃなくて。
佐倉ちゃんは悪くない。悪いのはデカい声を出してた私であって･･･。
「もちろん、課長にこのことは言いませんから！」
『あ、ありがとう･･･』
「でも一つ････聞かせてください」
佐倉ちゃんの瞳が不安そうに揺れる。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿あ、この目。
「大野さんのこと、どうして放ってるんですか」
この目、知ってる。
恋する乙女の目だ。
『････智のこと好きなの？』
「へっ！？そりゃ大好きですけど････って、今はそんなこといいじゃないですか！！」
顔を真っ赤にして首を横に振る。
･････智のこと好きなんだ、へぇ。
「質問に答えてください！」
『どうして、って･･･そもそも質問の意味が分からないよ』
「本気で言ってるんですか････？」
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とも(プロフ) - 佐倉ちゃん頑張れ！もう一押しだ(￣▽￣;)佐倉ちゃんには可哀想だけど…智くんの為に頑張って！ (2020年2月24日 8時) (
レス) id: bd0ebe94fc (このIDを非表示/違反報告)
みかづち(プロフ) - 翔潤さん» コメントありがとうございます！彼女に寄り添い、そうして想ってくださってとても嬉しいです。まだまだ物語は続きますが、三人がどういった行動を取るのか、そしてどんな結末を迎えるのか、楽しんでいただけると幸いです！ (2020年2月16日 23時) (レス) id: 69b5dcb367 (このIDを非表示/違反報告)
翔潤(プロフ) - ここは、智くんが男気を出して、翔くんのもとに、送り出して欲しいなって。彼女の翔くんへの思い、紡いで欲しいって。勝手な事を書いて、本当に申し訳ありません。彼女の翔くんへの気持ちを思うと、どうしても投稿せずには、いられませんでした。 (2020年2月16日 22時) (レス) id: 2ca84f8a36 (このIDを非表示/違反報告)
翔潤(プロフ) - 初めまして。私としては、翔くんと結ばれて欲しいです。智くんと付き合っても、彼女の心の傷は癒えないし、どれだけ、智くんが言葉や態度で示しても、幼なじみだから、同情で付き合ってるんじゃないかって、疑心暗鬼になってしまうと思うんです。 (2020年2月16日 22時) (レス) id: 2ca84f8a36 (このIDを非表示/違反報告)
みかづち(プロフ) - 私の、じゃなくて私もでした← 誤字・・・・ (2020年2月16日 16時) (レス) id: 69b5dcb367 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みかづち
| 作成日時：2020年2月8日 1時
