〜３８〜 ページ38
「なるほどねぇ」
相葉くんがうんうんと頷く。
彼が頼んだサンドイッチは既に半分以上無くなっていた。
それとは反対に、私の目の前のカフェオレはビックリするほど減っていない。
どれだけ話に夢中になってたんだろう。
「大野さんってちょっと････っていうかかなり無責任だよね」
『無責任というよりかは、いい加減。いや、気が抜けてる？まぁやる時はちゃんとやるけど･･･って、何で？』
「だってさぁ。それでもしAちゃんが一生彼氏つくれず人生を終えたらどうするの？」
『悲しいこと言わないで！いつかはつくるから！』
「つくれないよ」
珍しくはっきりと告げる。･･･相葉くんらしくない。
というか彼氏できないって断言されたことが悲しすぎる。
そんなに魅力ない？
「大ちゃんがいる限り、彼氏なんて一生つくれない」
大ちゃん。
相葉くんや二宮くんが、会社の外や真剣な話をしている時の呼び方。
「できたとしても、彼氏と一緒にいる時も大ちゃんのこと考えるよ。きっとね」
『ただの最低な女じゃん』
「確かに。でもそうさせてるのは紛れもなく大ちゃんでしょ？」
『智は別に何も･･･』
「「彼氏ができたらお別れ」なんて、そんなこと言ったらAちゃんがどう思うか、どう行動するかぐらいあの人なら分かってる。分からないはずがない」
だからね、と苦笑い。
「大ちゃんって、俺らが思ってるよりずっとずる賢い人だと思う。翔ちゃんもまぁまぁだけど、あの人はそれよりもずっと残酷な人だって、話を聞けば聞くほど思い知っちゃう」
････今までも、「あ、智計算してやってるな」って思うところはたびたびあった。
私が智の笑顔に弱いところも、言い寄ってくる女の子に対してどう対処すれば
今後関わってこないか、全部分かっててやってる。
きっと、「分かっててやってるでしょ」って聞いたら素直に頷く。
本人は隠してるつもりなんて一切ないんだから。
ただ周りが知ろうとしないだけ。
大野さんはこういう人なんだ、って決めつけてるだけ。
『････思ったんだけど、智に、私に彼氏作らせない理由なんてないよね？』
「ええ？本気で言ってる？」
ケラケラと笑う相葉くん。
だとしたら相当鈍いね、ってお腹を抱えて。
「だから潤ちゃんもイラつくのかなぁ？うん、まぁ分からないでもない！」
『松本くんが何って？私にイラついてるの！？』
「大丈夫！嫌われてはない！････はず」
『そこは言い切ってよ』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 566人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みかづち(プロフ) - ねいさん» ありがとうございます！そう言っていただけてとても嬉しいです！これからも皆様に楽しんでいただけるようなお話にできるよう、頑張りますのでよろしくお願いします！ (2020年1月26日 2時) (
レス) id: 69b5dcb367 (このIDを非表示/違反報告)
ねい(プロフ) - みかづち様初めまして。小説の方、何度も読み返すほど、とても楽しく拝見させて頂いております。今後の展開がとても楽しみです。お忙しいとは存じますが、お身体の方大切になさって執筆の方頑張って下さい、応援しております。 (2020年1月25日 20時) (レス) id: 01e0d6e0af (このIDを非表示/違反報告)
みかづち(プロフ) - うめさん» ありがとうございます〜！早く更新できるよう頑張ります^^ (2020年1月23日 22時) (レス) id: 69b5dcb367 (このIDを非表示/違反報告)
みかづち(プロフ) - 愛梨沙さん» ありがとうございます！これからも頑張っていきます！！ (2020年1月23日 22時) (レス) id: 69b5dcb367 (このIDを非表示/違反報告)
うめ(プロフ) - 今、一番更新が楽しみです！ (2020年1月23日 20時) (レス) id: 789396462d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：みかづち
| 作成日時：2020年1月18日 15時
