〜３３〜 ページ33
「？A、戻らないの？」
『あ･･･ご、ごめん、智。私ちょっと寄るとこあるから先行ってて！』
「寄るとこ？なんなら俺ついて行くけど」
『いや大丈夫！何かあったら連絡するから！』
「そう？まぁそこまで言うなら･･･」
会社の方向へ歩いていく智を見送ってから建物の壁にもたれかかる。
････全身熱い。まだ冬だっていうのに。
それもこれも、全部櫻井くんのせいだ。
「あれ。まだいたの？」
･･･噂をすれば何とやら。
本人のご登場だ。
櫻井くんは余裕の笑みを浮かべたままこちらに歩み寄ってくる。
松本くんは？と聞くと、あいつも先に帰ったと返ってきた。
「で？残ったのは、俺に会うため？」
『････』
「そんな顔しなくて分かってる。何で手繋いだのか聞きたいんだろ？」
『そう！何考えてるのか知らないけど、人前であんな････！』
「何であんなことやったか分かる？」
私の言葉を遮り、真剣な表情で聞いてきた。
･･･いや、分かるわけない。
もしかしてからかった？私が男慣れしてないの知ったから？
『･･････分かんない』
「智くんがいたからだよ」
『････え？』
予想もしていなかった答えに、思わず櫻井くんの顔を見つめる。
彼は楽しそうに笑いながら私との距離を一気に詰めた。
「智くんがお前の向かい側に座ったから。それだけ」
『･･･い、意味分かんない････何で智が関係あるの･･･？』
「ニノと相葉くんに聞いたけどさ、少なくとも二人が入社してから智くんとずっと一緒にいるらしいじゃん。で？幼馴染だっけ？つまり２４年間一緒にいたわけでしょ？･･･正直、鬱陶しいんだよ」
櫻井くんの低い声に肩を震わせる。
何でそんなこと言われなきゃいけないの。
私が智といようが関係ないでしょ。
そう文句を言ってやりたい。
でも、声が出ない。
彼の威圧的な瞳のせいだろうか。
反抗することなんて許されないような鋭い瞳。
「ああ、勘違いすんなよ？智くんのことは普通に好きだから。話しててあんなに楽しかったの、ニノ達以来」
『････じゃあ、何で･･･』
「お前のそばにいるからだって言ってんだろ？分かんないかなぁ。それとも、年下だからそういう対象として見てない？そんなわけないよね。年下つっても１個だけだし」
『な、何言ってるの････それじゃあまるで、
櫻井くんが私のこと好きみたいじゃない････』
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みかづち(プロフ) - ねいさん» ありがとうございます！そう言っていただけてとても嬉しいです！これからも皆様に楽しんでいただけるようなお話にできるよう、頑張りますのでよろしくお願いします！ (2020年1月26日 2時) (
レス) id: 69b5dcb367 (このIDを非表示/違反報告)
ねい(プロフ) - みかづち様初めまして。小説の方、何度も読み返すほど、とても楽しく拝見させて頂いております。今後の展開がとても楽しみです。お忙しいとは存じますが、お身体の方大切になさって執筆の方頑張って下さい、応援しております。 (2020年1月25日 20時) (レス) id: 01e0d6e0af (このIDを非表示/違反報告)
みかづち(プロフ) - うめさん» ありがとうございます〜！早く更新できるよう頑張ります^^ (2020年1月23日 22時) (レス) id: 69b5dcb367 (このIDを非表示/違反報告)
みかづち(プロフ) - 愛梨沙さん» ありがとうございます！これからも頑張っていきます！！ (2020年1月23日 22時) (レス) id: 69b5dcb367 (このIDを非表示/違反報告)
うめ(プロフ) - 今、一番更新が楽しみです！ (2020年1月23日 20時) (レス) id: 789396462d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みかづち
| 作成日時：2020年1月18日 15時
