〜２０〜 ページ20
家に帰って、自分の部屋に入ってから櫻井くんの名刺を眺める。
櫻井翔。
初めて見る名前だし、声に出しても呼んだ記憶は蘇らない。
絶対、と言い切れるくらい本当に覚えがない。
それか櫻井くんの勘違いなんじゃないの？
誰かと間違えてる場合もあるし･･･。
何度も言うけど、あんなドタイプのイケメンに会ったら何があっても
忘れることないから！絶対に！
『う〜ん･･･。････ん？』
何気なく裏返してみると、思わず叫んで名刺を放り投げてしまった。
なんとそこには、櫻井くんの連絡先が。
決して気持ち悪かったとかではない。
嬉しかったの。そう、めちゃくちゃ嬉しい。
うわ〜〜イケメンの連絡先だ〜！心臓に悪い！
っていうか何で？
あ、もしかして智に渡した名刺にも書いてある･･･？
どんだけ連絡先教えたかったんだ･･･。
別に明後日でもいいのに。なんなら相葉くん達から聞くことだってできる。
『櫻井くんって変わってるなぁ』
「Aも変わってる気がするけど」
『うわっ！？』
後ろから急に声をかけられ、ベッドから転がり落ちる。
声の主はその様子を見て楽しそうに笑った。
『ちょっと！無言で気配消して入ってくんの止めてよ！』
「ノックしたって。名刺に夢中になってるのが悪いんでしょ」
そんな理不尽な。
気付かなかったのはそりゃ悪いかもしれないけど、私のせいに
するのは酷い！
「で？どうすんの？櫻井くんの連絡先」
『どうするって････保留』
「ええ、何で！」
『櫻井くんが何考えてるか分かんないし･･･もうちょっと知ってからでもいいかなって』
「ふ〜ん･･･まぁいいんじゃない？」
それよりさ、と智が私の身体を起き上がらせる。
「好きなのは顔だけ？」
『え？なに急に』
「ちょっと気になったから」
『んー、まぁ今のところは顔だけだよ』
「････そっか」
安心したような、嬉しそうな笑みを浮かべる。
何で急にそんなこと聞いたんだろ。
まぁいいけどさ。
それよりお腹空いたな････。
今日鮭だっけ？
魚料理は基本的に智がやるんだよね。
智が調理したほうが絶対に美味しいもん。
『智〜！お腹空いた〜！』
「小学生じゃねぇんだから････はいはい、行くよ」
『鮭以外に何がある？』
「ハンバーグ」
『愛してるよ智』
「愛してるのバーゲンセールか」
そう言いながらも智はふんわりと笑った。
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みかづち(プロフ) - ねいさん» ありがとうございます！そう言っていただけてとても嬉しいです！これからも皆様に楽しんでいただけるようなお話にできるよう、頑張りますのでよろしくお願いします！ (2020年1月26日 2時) (
レス) id: 69b5dcb367 (このIDを非表示/違反報告)
ねい(プロフ) - みかづち様初めまして。小説の方、何度も読み返すほど、とても楽しく拝見させて頂いております。今後の展開がとても楽しみです。お忙しいとは存じますが、お身体の方大切になさって執筆の方頑張って下さい、応援しております。 (2020年1月25日 20時) (レス) id: 01e0d6e0af (このIDを非表示/違反報告)
みかづち(プロフ) - うめさん» ありがとうございます〜！早く更新できるよう頑張ります^^ (2020年1月23日 22時) (レス) id: 69b5dcb367 (このIDを非表示/違反報告)
みかづち(プロフ) - 愛梨沙さん» ありがとうございます！これからも頑張っていきます！！ (2020年1月23日 22時) (レス) id: 69b5dcb367 (このIDを非表示/違反報告)
うめ(プロフ) - 今、一番更新が楽しみです！ (2020年1月23日 20時) (レス) id: 789396462d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みかづち
| 作成日時：2020年1月18日 15時
