〜１２〜 ページ12
「どうした？A」
『あれ、智』
さっきまで相葉くんと仕事していた智がいつの間にか後ろに立っていた。
サポートしてたんじゃなかった？
『相葉くんは？』
「ニノが「もうほとんど終えてるから大野さんはAさんの手伝いに行ってきて」って」
『流石デキる後輩。結婚したいくらい』
「ニノはもう彼女いるでしょ」
『冗談だよ冗談。相葉くんも彼女いるし、周り恋人できすぎじゃない？何で？』
「さぁ？興味ないからよく分かんないけど」
本当に興味なさそうに私のパソコンをじっと見つめる。
今はこんな感じだけど、智もいつか彼女作っちゃうのかな。
まぁそうだよね。智イケメンだしね。
幼馴染じゃなかったらきっと私なんて相手にされてないし。
･･･智に彼女。
チクッと胸が痛んだ。
････いや何で？いいことじゃん。
きっと智の彼女になる人は良い子だろうし可愛いだろうし。
私離れしてくれるかもしれないし････。
････なんだか嫌だなぁ。
何でかは分かんないけど。
『････智も彼女欲しい？』
「･･･できて欲しいの？」
『え、嫌だけど』
「ん、じゃあつくらない」
『え？』
それよりさー、と資料を漁り出す智を横目に、私はかなり動揺していた。
なに今の会話。何で私「嫌だけど」とか言っちゃったの？
それに対して何で智はあんなこと言ったの？
意味わかんない。私も、智も。いや私の方が意味分からんわ。
まるで智のこと好きみたいじゃん。
いや好きだけどそういう好きじゃないし。
「どこで詰まってんの？」
『･･･えっ？』
「？だから、今どこで詰まってんのって」
『あ、ああ！えっと･･･このデータ、本当に合ってるのか分かんなくて。少なくとも資料室には参考になるものが無かったから』
「あー、もしかしたら課長が持ってるかも。聞いてこようか？」
『本当？ありがとう』
できるだけ自然に振る舞ってみたけど、混乱は全然直らない。
智があまりにも普通だから余計困惑してしまう。
････まぁいいか。今は仕事に集中しなきゃ。
会議の資料だし、早くしないとまずい。
細かいことは家で聞くとして。
データは後にまわして、それ以外を終わらせとこう。
と、パソコンと向き合った途端、急にみんながざわざわし出した。
あ、営業部来たかな。まぁいいや。放っとこ。
『ねぇ二宮くん、さっき渡した資料一旦返してくれない？』
「はぁ？」
『え？』
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みかづち(プロフ) - ねいさん» ありがとうございます！そう言っていただけてとても嬉しいです！これからも皆様に楽しんでいただけるようなお話にできるよう、頑張りますのでよろしくお願いします！ (2020年1月26日 2時) (
レス) id: 69b5dcb367 (このIDを非表示/違反報告)
ねい(プロフ) - みかづち様初めまして。小説の方、何度も読み返すほど、とても楽しく拝見させて頂いております。今後の展開がとても楽しみです。お忙しいとは存じますが、お身体の方大切になさって執筆の方頑張って下さい、応援しております。 (2020年1月25日 20時) (レス) id: 01e0d6e0af (このIDを非表示/違反報告)
みかづち(プロフ) - うめさん» ありがとうございます〜！早く更新できるよう頑張ります^^ (2020年1月23日 22時) (レス) id: 69b5dcb367 (このIDを非表示/違反報告)
みかづち(プロフ) - 愛梨沙さん» ありがとうございます！これからも頑張っていきます！！ (2020年1月23日 22時) (レス) id: 69b5dcb367 (このIDを非表示/違反報告)
うめ(プロフ) - 今、一番更新が楽しみです！ (2020年1月23日 20時) (レス) id: 789396462d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みかづち
| 作成日時：2020年1月18日 15時
