大好きだった。【すとぷり】【るぅと】

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朝起きたら、頭が痛い。

グーとなんだか重くて、熱もあるみたい。


起きようとするがくらくらしてまともに動けない。



もーこれじゃあバイトもいけない。


店長に急いで欠席の電話をし、私は布団の中に戻った。




そしてまた眠りに落ちた…


zzz…




(夢の中)


『今日はあったかいねー』

いつもの公園。いつもの景色。


る「うん、そうだね。ポカポカ。」


レジャーシートに座る二人。



足元には飲みかけのお茶のパック、

サンドイッチのゴミなど。


だけど、そんなことはどうでもよかった。



もっと近くにいたい、その一心だった。


『もっと近づいていい…？』


甘えたい。触りたい。



る「…いいよ。」




暖かい太陽が二人の背中を見守る。


る「ねえ。A。実は。」


zzzz…..


ピンポーン！
ガシャンガシャン！

そのあと、足音。


ん？いま寝てた…？




ぼんやりと目を開くと男性の陰が。



『あーるぅとくん…？』



そう呟いた。



龍「お、俺だけど、龍だよ。」



慌てる声が。そしておでこに手が触れる。


龍「A、やっぱり熱高い…そりゃ変なこと言うね…」



だんだんと目がさめる。


龍くんだ。


『龍くん、なんで部屋にいるの…？』


起きようとしながらそう聞くと、

ベットに倒された。


龍「A！ちゃんと寝てなさい！」



ちょっと怒った顔で、龍くんはそう言った。



龍「バイトの後迎えに行こうとしたいなくてさ。

他の子に聞いたら、Aが具合悪いって聞いて。

電話でないから心配してきたら、

家の鍵空いてた。」



思わず微笑んだ。


『ありがとう、そこまでしてくれて。』



嬉しい。私のことをそんなに思ってくれて。



でも、最近はる龍くんの夢を見ない。


回想も、夢も、頭も、全部


「あの人」でいっぱいだった。



幸せなはずなのに、どうしてこうなるのかね。

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