今日からうちの子 (ページ34)

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第34話ページ34

ﾏｻｲ「モトキ、ぺけ、どうだった？」

ﾓﾄｷ「何処にも居ない」

ﾍﾟｹ「こっちも」

地元でよく遊びに行ったり散歩で通る道を探しているが見付からず、三人にも焦りの色が増してきた。
連絡に気付いたンダホ、ザカオ、ダーマも自宅周りを探しているらしく、もし、もしも最悪の状態で、見知らぬ大人が一緒なら移動距離も変わってくるだろうと捜索範囲を広げるか話し合っていた。

ﾓﾄｷ「とりあえず、俺は交番、ぺけは開いてる店に回るから、マサイは一回自分の家に帰ってみて」

ﾏｻｲ「家？」

ﾓﾄｷ「マサイの家もよく行くから最近道を覚えたんだよ、もしかしたらそっちに行ってるかもしれない」

ﾏｻｲ「分かった」

三人が解散して、ぺけたんはシルクの家から近いコンビニへ向かった。
その道中で見覚えのある何かが落ちている事に気付き、拾い上げてみると、画用紙に緑の色鉛筆で書かれた偽物の千円札だった。
以前モトキと一緒に書いていたのを思い出し、握り締めて店内へ。
レジに居た年配の店員に食い気味でAの居場所を聞く。

ﾍﾟｹ「すいません、此処に女の子来ませんでした？」

「女の子？」

ﾍﾟｹ「２歳の女の子なんですけど、多分、首からりんごの形の鞄下げてたと思うんです」

「裏で仕事してたから知らないなぁ…さっきまでもう一人店員居たんですけど…」

ﾍﾟｹ「その方は？」

「時間も時間だったし、さっさと帰っていったと思いますよ」

入れ違いになったと思わず唇を噛む。
「ありがとうございます」と小さく呟いて、コンビニを出て次の店を探した。