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〜シルクside〜


何か違和感がして、顔を上げると、マサイが黙ってAを見つめていた。


マサイは少し驚いたような、悲しい目をしていた。


それを見て、俺はすぐにAへと視線を移す。


Aの目は、じわじわと涙を溜め始めた。


ハッとして、俺は一番にAに駆け寄った。


皆もAの周りに集まってくる。


「A、大丈夫か?あと少しだから…」


12時まで、あと30分だったはずだ。


優しく頭を撫でてやると、漆黒の瞳から、一粒、涙を零す。


それを合図にするように、Aの目の色が変化する。


左目は、熱を宿したように赤黒く。


右目は、冷酷な青を纏った漆黒に。


Aの表情は酷く悲しく、そこに憤りを足したようだった。


俺達は驚きを隠せず、下を向いたAに何も言えなくなってしまう。


貴「…嫌…ッ…」


弱々しい声を漏らす。


貴「…嫌だよ……こんなの…何でッ…」


嗚咽を交えた辛そうな言葉は、だんだんと大きくなっていく。


モトキ「A…落ち着いて…」


ボロボロと涙を零すAを、ただただ見つめて、その声を頭の中で響かせる。


貴「何でッ…寂しいの…もう嫌だ…こんな力…」


「いらないよ…」という言葉と共に、両の瞳が黒紫に染まる。


その場の空気が変わったのを、脳が感じ取る。


貴「…私だって…ッ…こんな力が無ければ…」


声は、どんどん怒りを強くしていく。


貴「皆に…こんな迷惑掛けなかったのに…こんな思いしなかったはずなのに…ッ!」


ンダホ「A…!」


貴「どうして…私は何もッ……皆…私を避けるから……」


Aの目は不安定になり、色々な色へ変えていく。


マサイ「A…そんなことないって…」


貴「ダメなんだ…もう…ごめんね……早く…嫌ってよ…ッ」


Aの口から出てくる言葉は、目の前に座る俺の胸に突き刺さる。


貴「早く…私を嫌ってッ…突き放してよ…私なんか…」


痛んだ俺の胸はもう耐えきれなくなったみたいだ。


逃げようとするAを捕らえ、力強く抱きしめる。


「…嫌だ。お前を嫌うなんてできない。絶対に。」


溢れだした感情は、抑えられなくなって溢れ出ていく。


貴「ッ…優しくしないで…って言った…無理しなくていい…ッ」


「それが無理だっつってんのッ!!突き放すなんてできねぇよ!!」


貴「…何でッ…どうしてッ!!」


「そんなの…大好きだからに決まってんだろッ!!」


心の底から、その言葉をぶつけた。

 

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ミク - 完結おめでとうございます!続編作ってほしいw (3月10日 19時) (レス) id: bb4ef08cd2 (このIDを非表示/違反報告)
もちきなこ - キノコさん» ありがとうございます! (12月3日 17時) (レス) id: 0ae4718a03 (このIDを非表示/違反報告)
キノコ(プロフ) - 完結おめでとうございます!とても面白かったです! (12月2日 21時) (レス) id: a195972a5a (このIDを非表示/違反報告)
とびじゃす# - だほちゃん可愛い!ゲーセンで一発とかかっこよすぎ^ ^ (11月29日 21時) (レス) id: 37865621fd (このIDを非表示/違反報告)
もちきなこ - 友美さん» ありがとうございます! (11月24日 17時) (レス) id: 0ae4718a03 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:もちきなこ | 作成日時:2018年10月10日 9時

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