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〜ンダホside〜
水が流れる音に混じって、食器が音を立てる。
食器を洗う立ち姿が綺麗で、シンプルなエプロンが似合いそうだな、なんて考えてしまう。
ただ、その整った顔は、感情を忘れてしまったようだった。
目も、焦点が合っていないように見える。
そんなAに、俺達は何気無い会話を投げ掛けていた。
が、返ってくるのは短くて温度のない言葉。
下手に昔のことを思い出させるようなことを言えば、その場の空気が重苦しくなってしまうだろう。
俺らがAを元気付ける良い方法はないかと考えていると、食器を片付けたAがこちらへ。
ﾏｻｲ「A、もう風呂入れるよ。」
さすがにこれ以上空気を暗くしてはいけないと思ったのか、マサイがそう言ってAを風呂に促す。
貴「あ、うん…ありがとう。じゃあ…えっと…お先に頂きます。」
小さく頭を下げて、Aは着替えを持って浴室へ入っていった。
こんな時でも、礼儀はちゃんとしてるんだよなぁ。
Aの本当の性格はまだ知らないけど、絶対に良い性格だと、俺は確信している。
ｼﾙｸ「…あいつさぁ……すごいよな。」
静かな部屋で、シルクが突然そんなことを言う。
ｼﾙｸ「今まで散々だったはずなのに、ああやって頑張ってて、どこかで自分をしっかり持ってるんだよ。…なんつうか…強い。」
最後は笑って見せる。
ﾓﾄｷ「本当にね。俺もさっきビックリしたもん。『手伝う』って。ちゃんと自分のこと解っててさ。」
「俺らもAのこと、ちゃんと解ってないとね。」
理解者になれるのは、今は多分、俺達しかいないから。
ﾏｻｲ「あと…3時間か…」
皆で一斉に時計を見る。
12時まで、あと3時間。
短いようで、長い。
この一番辛い時間帯を乗り越えれば、きっと笑ってくれる。
そう思って、俺らはいつも通りの会話をしていた。
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ゆーみん - めっちゃ良かった!!!!!!!! (2021年8月7日 5時) (
レス) id: 4658dd46fd (このIDを非表示/違反報告)
もとぱちゃんりょ - ←名前変えました。かれんです！久々に来たら完結してた！お疲れ様でした。 (2019年10月17日 16時) (レス) id: 96b6382269 (このIDを非表示/違反報告)
あるみ - わぁ・・・！めっちゃいいお話ですね・・・！！ありがとうございました（＊^^＊） (2019年9月14日 17時) (レス) id: d943871739 (このIDを非表示/違反報告)
ミク - 完結おめでとうございます！続編作ってほしいｗ (2019年3月10日 19時) (レス) id: bb4ef08cd2 (このIDを非表示/違反報告)
もちきなこ - キノコさん» ありがとうございます！ (2018年12月3日 17時) (レス) id: 0ae4718a03 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もちきなこ | 作成日時：2018年10月10日 9時
