社員さんと一緒。【うらみちお兄さん】 (ページ49)

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旅行、日曜日夜。４ページ49

さぁ、これで全て、これが全て。

主『えーと、で、色んな疑問に答えると
実家は皆亡くなっているので、ありません。
友達となにかした事がなかったのは、そもそも友達というものがいなくて…
小中は田舎過ぎて同世代がほとんどいなかったし、高校は全ての時間を剣道と勉強しかしてなかったし…剣道部の人達には怖がって近寄って貰えなくて…
だから旅行どころか、放課後遊ぶみたいなのもないんですよ』

兎「怖がって？？」

主『ん〜……後から聞いた話では、近寄るなみたいな雰囲気出てて、練習量とか内容が常軌を逸してるとか狂気じみてるとかで怖かったみたいです。
同世代と関わった事がないからどう接していいか分からなかっただけなんだけど…
独りに慣れすぎていてそれが普通だったんで気にしてはなかったですが。
だから、今になってコミュ力の無さに苦労してます』
苦笑

兎「な、なるほど…」

主『修学旅行は小中は人数の問題でなかったというか別の行事で
高校は大会前なのとお金無かったから行かなかったんですよ』

池「そうだったんですね……」

主『まぁ、そんなところですね…すみません、なんか楽しい旅行初日の夜に
こんな面白くもない話長々と…』

詩「いやいや、聞いたのは私達だし、話してくれて嬉しいよ！？心開いてくれたーみたいな！」

兎「そうそう！！なんか色々腑に落ちたこともあるし」

熊「悪かったな、あの時無遠慮に聞いて」

主『あ、全然気にしないで…隠してた訳じゃなくて、こんな話聞いても楽しくないどころか不快かなって思って話さなかっただけだから』

熊「そうか」
ワシャワシャAを撫でる熊谷

兎「ねぇ、高校の大会の戦績は？」

主『？？高校も個人で全国三連覇しました。
まぁ、競技人口少ないうえに女子は特に少ないので、結局同じようなメンバーで戦ったからもありますが』

兎「すっげーじゃん！！大学、体大くれば剣道続けられたんじゃない？後輩になるし、俺見たかったなー」

熊「おい！兎原！デリカシー！」

主(良くも悪くも空気を変えてくれるな、うささんは)
『ふふっそうですね。あ、でもたまに知り合いの稽古なら今でも付き合う事があるので良かったら見に来て下さい』

兎「マジで？！見たい！！」

熊「……俺も、よければ、また見たい」

主『はい！！』

その後、普通に楽しく夜中まで飲んだ。
自分の事を話しても、受け入れ今までと変わらない対応をしてくれた事を
多分一生忘れないだろうな、と思ったAだった。