【最初の女、最後の男８】

４４４・深紅のルビー ページ4

「あぁ・・さっきの話？」


お父さんの部下から
プロポーズをされるかもしれないっていう
・・話の事だよね？


CY「・・あの、咥えも舐めも
しないんで・・吸うのは許して下さい」


って、訳の分からない事を
言い出したと思ったら

掴んでた私の手を
ﾁｬﾆｮﾙくんは引き寄せて

私の左手を口元に持って行くと
・・薬指に、宣言通り吸い付いて・・
・・それを何度か繰り返し

まるで、深紅のルビーの指輪を
通されたように
・・そこに、紅く浮かび上らせた


CY「俺と先に
・・婚約してくれてますよね？」


私を見つめる瞳が揺れてる・・

不安にさせてるのかな・・また

婚約したつもりは
正直、まだなかったけど・・←

彼の真っ直ぐな想いを
・・裏切るつもりは、全然ないし・・


「私は、ﾁｬﾆｮﾙくんが好きよ？
好きな人とでないと、そういう事は
すりつもりないよ？」


って、婚約だとか
結婚だとか、プロポーズを受ける事を
『そういう事』と
称したつもりだったんだけど・・


CY「そ、そういう事・・///
あ、あの・・俺と・・したいって
事ですよね///」


って、絶対違うものを
想像してる気がする・・うん、だって

なんか腰が微かに動いてるもん←わかりやすい

４４５・瞳を閉じてみて→←４４３・結局のところ...

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