任務５ ページ6
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「あのー、入部希望なんですけど」
体育館に着いたと思えば、戸惑うことなく中へと入っていく国見くん。
『ちょっとまって私まだ入るとは』
「あ、国見ちゃんじゃないですか！！！もしかして、この及川さんを追いかけて来たのかな？いやぁ、及川さんってばモテモテ☆」
…は？
なんだコイツは。
(無理矢理だが)体育館に入った途端、爽やかな声でムカつくセリフが耳に入る。
生憎と国見くんには無視されているようだ。
当の本人は「照れ屋さんだなあ、国見ちゃんは」と都合よく解釈している。とんだ鋼メンタルだ。
しかし何だ？この既視感は。
誰かに似ているようだが…はて。
「お、国見じゃねえか。久しぶりだな」
「岩泉さん、お久しぶりです」
私が考えているうちに、国見くんと岩泉さんと呼ばれた人は2人で何やら盛り上がっている。
…そうだ、この隙に帰ろう。
幸運なことに、国見くんの手は既に私から離れていて。
チャンスっ！！
「はーいストップ！」
『えっ』
国見くんにバレないように警戒しながら、静かに出口まで向かっていた途中。
鋼メンタルお兄さん(ネーミングセンス)が、仁王立ちで私の前に立ちはだかった。
私を見つめる彼は、飄々とした表情でまるで心が読めず、口を開く様子もない。
数秒、私たちの間には沈黙が訪れる。
(気まずいんですけど…)
初対面の人と見つめ合うのは得意ではない。
早く話題を────────
「君、国見ちゃんのカノジョ？」
『へ？』
彼が口を開いたと思えば、国見くんの彼女かだなんて。
予想もしない問いかけに、頓狂な声を出してしまう。
「だーかーら、君は国見ちゃんのカノジョですか？」
『いえ、全く…』
先程より少し冷静になった頭でそう返す。
「ふーん」
と、彼は納得していないようだったが、それ以上聞かれることも無く国見くん達の所へと歩いていく。
一体なんだったんだろう。
国見くんの彼女だと言うのはただの勘違いだったが、多分彼は感の鋭いやつなんだと思う。
正体、バレないといいのだけど。
それよりも、だ。
彼の気配に気付けなかったのは間違いなく私の失態。
前の空気感とはかけ離れた高校生活のせいで腕が訛ってしまったか。
少しの油断も禁物。
彼らがいい人だとしても、決してバレてはならない。
もしバレてしまえばその時は────────
.
いや、考えるのはやめておこう。
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凛 - firefly*さん» はい、大丈夫です！ (2020年3月18日 22時) (
レス) id: a650642e55 (このIDを非表示/違反報告)
凛 - はじめまして！小説を楽しく読ませて頂いております。これからどのように物語を紡ぐのか楽しみです。更新頑張って下さい！リクエストなのですが、日向翔陽異能力者でお願いします。殺戮に特化しており、殺戮の異能力の中では最強の設定で (2020年3月18日 21時) (レス) id: a650642e55 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：真田礼 | 作成日時：2020年3月18日 3時
