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可哀想なひとだとは思わない。
ただ、そう──難儀だな、なんて。そう感じるばかり。
「(名前)ちゃん、」
彼の真っ白な罪に濡れた手袋。
そっと。おずおずと。
伸ばされる手がゆっくりと迫ったかと思えば、しがみつくように背中に回された。ふわふわと膨らむ癖毛が頬に縋る。
「ああ、どうしよう。どうしましょうね」
罪が私にまで塗りたくられる。
「俺の手は昔と変わらず小さいままだったんです。小さくて拙くて、掌から色んなものが零れ落ちていくのを眺めることしか出来なかった。手首を無理矢理掴めるほどの力はどこにも……なかった。
こんなんじゃダメですね。面目が立たない、生きてる価値がない、いっそ沢山の人を犠牲にした剣で自分も一緒に葬った方がいいのかもしれない……！ レプリカですけど、力を入れれば刺すことくらいなら」
罪の意識は神経毒。ビリビリと全身が震えた。抱きしめる腕が強すぎるせいかも分からないけど。
「でもそうなったら貴方は……(名前)ちゃんは」
それとも、震えてしまうのは怖いから？
「……」
けれど、もし万が一にでも私を置いていくつもりなら。
私はその神経毒さえ飲み干せるのかもしれない。執筆状態：完結
.可哀想なひとだとは思わない。
ただ、そう──難儀だな、なんて。そう感じるばかり。
「(名前)ちゃん、」
彼の真っ白な罪に濡れた手袋。
そっと。おずおずと。
伸ばされる手がゆっくりと迫ったかと思えば、しがみつくように背中に回された。ふわふわと膨らむ癖毛が頬に縋る。
「ああ、どうしよう。どうしましょうね」
罪が私にまで塗りたくられる。
「俺の手は昔と変わらず小さいままだったんです。小さくて拙くて、掌から色んなものが零れ落ちていくのを眺めることしか出来なかった。手首を無理矢理掴めるほどの力はどこにも……なかった。
こんなんじゃダメですね。面目が立たない、生きてる価値がない、いっそ沢山の人を犠牲にした剣で自分も一緒に葬った方がいいのかもしれない……！ レプリカですけど、力を入れれば刺すことくらいなら」
罪の意識は神経毒。ビリビリと全身が震えた。抱きしめる腕が強すぎるせいかも分からないけど。
「でもそうなったら貴方は……(名前)ちゃんは」
それとも、震えてしまうのは怖いから？
「……」
けれど、もし万が一にでも私を置いていくつもりなら。
私はその神経毒さえ飲み干せるのかもしれない。執筆状態：完結
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こめこ(プロフ) - 夕凪さん» 前作まで…！ありがとうございます！夕凪さんのご期待に添えられるか…心配ですが、私なりに頑張りますね (2016年11月15日 15時) (
レス) id: 7f6475e330 (このIDを非表示/違反報告)
こめこ(プロフ) - おさん» ふふふ、つむぎくんいいですよね……！ご期待に添えられるかはわかりませんが、完結まで駆け抜けたいと思います〜(*^^*) (2016年11月15日 15時) (レス) id: 7f6475e330 (このIDを非表示/違反報告)
こめこ(プロフ) - 朱蝶さん» 朱蝶さん…！コメントありがとうございます！ふふふ、のめり込んでもいいのですよ……笑 更新頑張っちゃいますね！ (2016年11月15日 15時) (レス) id: 7f6475e330 (このIDを非表示/違反報告)
こめこ(プロフ) - ひなた＊さん» コメントありがとうございます！かなり不定期更新になってしまうと思いますが、頑張らせていただきます…！ (2016年11月15日 15時) (レス) id: 7f6475e330 (このIDを非表示/違反報告)
夕凪(プロフ) - コメント失礼します、Paradox、まほおうも読ませていただきましたが初めコメントさせていただきます。つむぎくん小説なかなか無かったのでとても嬉しいです！しかも幼馴染み物！私の大好き要素詰まってます…！これからも応援してます、頑張ってください！ (2016年11月14日 23時) (レス) id: 34f61b44ed (このIDを非表示/違反報告)
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