ね ぇ 。 4 ページ5
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キーンコーンカーンコーン……
高いチャイムの音が鳴れば、授業は終わる。
休み時間の過ごし方はそれぞれ。
小さく欠伸をして机に突っ伏すと、後頭部に衝撃が走った。
バシッ
「いった!!…え、なに?」
莉「なに、じゃないよるぅちゃん。次移動!!」
顔を上げれば丸めた教科書を片手に莉犬が立っていて。
いやそりゃもう怖いよね、うん。
莉犬は可愛い顔をして凶暴だ。…かなり。
莉「なんか失礼なこと考えてる気がする」
「そんなことないよ…次なんだっけ、」
莉「体育」
「え???着替えないとじゃん、なんで早く教えてくんないの!」
莉「え、俺のせい?!」
「うん」
莉「絶対忘れてたるぅとくんのせいじゃん……」
ぶつぶつと文句を言っている莉犬は置いておいて、
机の横にかけたジャージを手に取る。
確かにほとんどのクラスメイトがもう教室にいない。
ああ、だめだな。
Aのことばっかり考えてると他に手が回らない。
最近は様子がおかしいだとか心配されることが増えてるから気をつけないと…
あんまり変だと周りに言いふらされるし、
莉「るぅちゃん準備できた?行こ〜」
なんて言いながら先に教室を出る莉犬の背中を追う。
行こ、って言う割に置いて行く気満々で少し冷めた目を向けてみる。
するとそれに気づいた莉犬は
僕の意図を読み取っているのかいないのか、
「ごめんって」と小さく困ったようにはにかんだ。
莉犬は僕に対して甘いところがあると思うけど
僕も大概莉犬には甘いと思う。
こういう時、すぐ許しちゃう所とかさ。
え?こんなの怒るもんでもないって?気のせいですね。
まあ、それが親友ならではっていうか
気を許せる存在がいるって多少なりとも楽になれるからいいと思います
僕は「許してあげる」と笑い返した。
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お星様がるぅとくんカラーになっております、、、!!
本当に本当にありがとうございます!
るぅとくんsideがメインですがよろしければ楽しんでお読みください…!(><)
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作者名:壊れかけのゆきだるま*° | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/
作成日時:2019年5月20日 1時