64 mm ページ16
目黒side
目｢ｯストーカァー！？｣
遡ること昨日、涼太くんと仲直りした週の末。
昼飯と塾との間に挟まれた約2時間を、涼太くん家で過ごしてたときだった。
俺の正面に来て、言いにくそうにそう言われた。
目｢何で言わなかったんすか…！｣
宮｢確定したのが本当に直前だったんだよ、それまで気づかなくて｣
目｢でもそれまで嫌な感じはあったんでしょ？｣
宮｢…まあ｣
マジかマジか…くそ！
宮｢…顔怖い｣
目｢だって恋人が露骨に未遂されかけて｣
宮｢もう解決したの。不起訴のかわりに俺との関わりは一切断ってもらったから｣
、、涼太くんもキレはしたのか。
一瞬憎々しげになった。
ソファーがあるのに2人して床に座っている。
抱きしめやすい、と涼太くんに腕を回した。
目｢…一生怖い思いはさせません…必ず｣
宮｢頼もしいね｣
目｢、｣
唇を噛みすぎて、薄皮が少し裂けた。
宮｢ちょ…大丈夫？｣
ティッシュでとんとんされる。
宮｢あ、そうだ｣
目｢？｣
おもむろに立ち上がり、涼太くんが近くのチェストを探った。
宮｢あげる。前から思ってたけど、蓮って肌とか全然気にしないでしょ？｣
蜂蜜リップクリーム？
…プレゼント、その事実だけで飯3杯………
さすがに嘘。リップで飯は食えねえ。
宮｢塗ってみて｣
目｢ありがと…｣
…香り的にお揃いですかこれは。
宮｢…血止まった？｣
膝立ちのまま確認されて、素直に頷く。
感じたのは蜂蜜と舌。
顎を持たれて深く口付けられていた。
宮｢……ご褒美じゃなくて、お詫びだけど｣
涼太くんはふにっと笑って、男のスイッチをOFFにする。
それが俺のONの合図で、
ああでも、まだ最上級の返しはできない。
だから真似っ子みたいにやり返した。
目｢あ"ぁ………ヤリてぇ｣
宮｢アホ｣
目｢もっと触りたい｣
宮｢ぎゅうって、それ以上はまだ無理だよ｣
お互いに惜しく思っているのだろうか。
寒気と乾きが11月を押しつける。
リップクリームで円を描く度思い出す、きっと一生、涼太くんからのちゅー…。
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るん(プロフ) - はじめまして！めめだてが好きで、この作品に巡り合いました。切なくて、ドキドキして、どんどん続きが読みたくなります。こんなに素敵な作品に出会えて嬉しいです！またいつか、目黒くんが卒業した後のお話が読みたいなと、更新楽しみに待っています！ (2022年1月12日 1時) (
レス) id: afd921f300 (このIDを非表示/違反報告)
aytu(プロフ) - きょうはクリスマスです。急にこのお話思い出して、改めて読むと、やはりこのお話すごく好き！と思っていますね。＾＾いつも更新楽しみしています。 (2021年12月25日 21時) (レス) @page36 id: d8e0a6dc06 (このIDを非表示/違反報告)
かんかる - floveryさん 更新期間が空いてしまいすいません涙 この後dtさん視点でも書く機会を予定しているので、そちらも気長に待っていただければ…本当に遅くなってすみませんでした、コメントありがとうございます！！！ (2020年11月20日 16時) (レス) id: e59ae82cb4 (このIDを非表示/違反報告)
flovery(プロフ) - はじめまして！更新待ってました！しかもずっと気になってためめだて出会い編でとても嬉しかったです！今後のお話も楽しみにしています！ (2020年11月19日 22時) (レス) id: c3708e43a6 (このIDを非表示/違反報告)
かんかる - ajdugmtaさん 待っててくださり感無量です！！これからもお願いいたします…！ (2020年9月22日 10時) (レス) id: e59ae82cb4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かんかる | 作成日時：2020年5月14日 16時
