英雄4話 ページ6
剣城side
試験会場は四つに分かれていて緑谷くんとは違うらしい。折角知り合いがいると安心していたのに残念だ。
スタート地点に着いて精神統一していると突然響くスタートの声。動揺していたみんなが一斉に走り出す。
要はロボットをたくさん潰していけばいいだけ、
目を瞑り、心の中で小さく聖剣を呼ぶと辺りに強い風が吹き、青色の風を纏った剣が掌に収まる。
スッと目を開くと私も走り出す。
目の前に立ちはだかるロボットの腹部分に向かって叫ぶ。
剣「インビジブルエア！！」
ロボットは粉々に粉砕されて四方八方に残骸が吹き飛ぶ。
片っ端からロボットを殴ったり、斬ったりしていると急に視界が暗くなる。
顔を上げると今までのロボットとはサイズも攻撃力も桁違いの普通の人なら腰を抜かすであろうロボットが視界いっぱいに現れる。
流石にこのデカさでは簡単に破壊できないだろう。
ポイントも無いはずだし逃げよう。反対方向に向かって思いっきり走り出そうとすると呻き声が聞こえた。
もしや、振り返ると瓦礫の近くに少年が倒れている
逃げようとしないからきっと負傷しているのだろう。
この場合、試験監督か教師が助けるのだろうか？
でも未だに誰も駆けつけない。
もし、誰も来なかったら彼はどうなってしまうのだろうか。
明らかにただの怪我では済まないだろう。
最悪、死……？
脳裏にそんな言葉がチラつく
この試験は死人が出るものなのだろうか。
って、そんなこと考えてる場合じゃない！！
助けなくては！！
一目散に駆け出していき彼の側に膝をつく
剣「大丈夫？！」
？「えっ…？！」
彼は泣きそうな驚いた表情でこちらを見る
足から血が流れている。肩を貸しても無駄だろう。
彼を持ち上げようとするも、もうロボットは眼前に迫る。
間に合わない！二人とも悟った瞬間彼が声を上げた。
？「俺の事はもういい！！早く逃げろ！！」
ここで彼を置いて逃げたら、私の中の何かが死ぬ。
ヒーローになる為に来たのにそんなことしたら…！
その時、私は決心した。
？「おいっ！何やってんの！！はやk「大丈夫です」
…うえ…？」
私は立ち上がり彼の前に仁王立ちになる。
剣「少し目を瞑っていて下さい。かなり眩しいと思うので」
彼は絶望した顔でギュッと目を瞑る。
ふぅ……息を吐いて剣を構える。手に力を込めた瞬間握っていた聖剣にかかっていたモヤが剣先から晴れて黄金の眩い光が溢れ出す。
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酸辣湯麺(プロフ) - 桜空さん» すみません！ありがとうございます！すぐ直しておきます。 (2020年4月8日 1時) (
レス) id: 766e03f12d (このIDを非表示/違反報告)
桜空(プロフ) - 12話の緑谷くんのセリフで麗日さんが麗さんになってます！ (2020年4月7日 23時) (レス) id: 1d90d43033 (このIDを非表示/違反報告)
酸辣湯麺(プロフ) - 夏終朝凪さん» コメントありがとうございます。すみません！即刻直します！これからも誤字脱字などがあると思いますが、是非ご指摘下さい！ (2020年4月7日 17時) (レス) id: 766e03f12d (このIDを非表示/違反報告)
夏終朝凪(プロフ) - コメント失礼しますm(_ _)mとても面白いのですが、雷電気君ではなく、上鳴電気君だと思いますよ！ (2020年4月7日 13時) (レス) id: 8142368f1e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：酸辣湯麺 | 作成日時：2020年4月4日 16時
