英雄3話 ページ5
剣城side
どうやら救世主の彼の名前は緑谷出久くんというらしい。
何と偶然にも行き先が自分と同じ雄英だとわかり、どうせなら一緒に行こうとなったのである。
これは余談だが、最初に乗った駅と全く反対の駅まで来てしまっていたらしい。自分の方向音痴が怖くなる。
これで無事に辿り着く、と安心しながら隣に座る少年を見ると、何故かは分からないがあれからずっと黙って顔を真っ赤にして震えている。
人間、緊張してても自分より緊張している人を見ると途端に冷静になるものだ。
もしかしたら彼も試験に向かっているのかも、思い切って話しかけてみよう。
剣「あのっ、助けてくれてありがとうございます！
私あんまり電車とか乗らないものでして…日本も久しぶりなので……私、剣城です！剣城A」
すると急に話しかけたからかカエルが潰されるような声を上げてこちらを見た。視線は合わないが
緑「ぐぇっ…いえ、大丈夫です……それより日本語お上手ですね…」
少しやつれた緑谷くんはやはり雄英を受験するようで自分がイギリスから来たことなどを話していると電車が止まった。
緑「此処で降ります！少し歩いたらもう着きますよ！」
剣「お手数をおかけしてすみません。ありがとうございます」
緑「い、いえ！そんな…あの、失礼ですがもしかしてヒーロー科志望ですか？！」
思わず「やっぱり貴方も…」と言いかけると間髪入れずに「良かった…知り合いがあまり居なくて」と微笑んだ。
やっと緑谷くんと自然に話せるようになったと思った頃に目的地に着いてしまい、彼の表情がまた強張る。
緊張を解してやるべきか悩んでいると
？「退け！デク！」
とてもヒーロー志望とは思えない顔の少年が緑谷くんに殺害予告を残して去って行った。
剣「お友達ですか？」
緑「いや、幼馴染？かなぁ…」
余計に深妙な顔付きになって足元がおぼつかない彼を
剣「緑谷くん…！」
助けてあげようとするも叶わず彼は宙に浮いていた。
？「大丈夫？」
途端、可愛らしい女の子が現れ「お互い頑張ろ！」と優しく笑いかけて行ってしまった。
どうやら私の励ましはいらなかったようだ。彼は謎に幸福そうな顔をしている
剣「此処まで本当ありがとうございました。
この御恩は忘れません。いつか絶対恩返しを…！」
緑「そ、そんな昔話みたいなっ…！このくらい全然大丈夫だよ！お互い頑張ろう！」
彼とはまた会えると信じて私達は別れた。
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酸辣湯麺(プロフ) - 桜空さん» すみません！ありがとうございます！すぐ直しておきます。 (2020年4月8日 1時) (
レス) id: 766e03f12d (このIDを非表示/違反報告)
桜空(プロフ) - 12話の緑谷くんのセリフで麗日さんが麗さんになってます！ (2020年4月7日 23時) (レス) id: 1d90d43033 (このIDを非表示/違反報告)
酸辣湯麺(プロフ) - 夏終朝凪さん» コメントありがとうございます。すみません！即刻直します！これからも誤字脱字などがあると思いますが、是非ご指摘下さい！ (2020年4月7日 17時) (レス) id: 766e03f12d (このIDを非表示/違反報告)
夏終朝凪(プロフ) - コメント失礼しますm(_ _)mとても面白いのですが、雷電気君ではなく、上鳴電気君だと思いますよ！ (2020年4月7日 13時) (レス) id: 8142368f1e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：酸辣湯麺 | 作成日時：2020年4月4日 16時
