【ゴールデンカムイ】旅路の果てに見たもの番外編弐 (ページ41)

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しばらく歩き...

『あ、廃墟跡ってここですか?』

白石「そうだよ!!」

私たちは廃墟跡にたどり着いた
私は松明で周囲を照らす

『見てください、色々なものが落ちていますよ。』

『元はどんな場所だったのでしょうね。』

白石「イナンクルちゃんあまり遠くに行っちゃダメだよ?」

『はぁ～い』

私は廃墟跡の奥の方へ向かう

『あ、お茶碗が落ちてますね...』

『竈もある...ここは台所だったのでしょうね。』

こういう場所を恐い場所言うのですね
父と旅をしていた頃は廃墟や廃墟跡を一時滞在所にしていたので全然怖くない...

むしろ雨風を凌げ、人気も無いので
運が良いと好んで使っていた

白石「ぎゃああああ!!」

『!?』

突然白石さんの悲鳴が聞こえた
私は白石の元へ急いで向かう

『白石さんどうしました!?』

白石「ねえイナンクルちゃん!!」

白石「聞こえなかった!?何か重たいものが落ちる音!!」

『いいえ、聞こえませんでしたが...』

白石「もしかしてイナンクルちゃんの言ってたルサールカ!?」

白石「季節で住処が変わるんだよね!?」

白石「今は夏だから川じゃ森の中なんだよね!?」

白石「木の上にいたりするんだよね!?」

白石「水の中に引きずり込んで殺すんだよね!?」

『落ち着いてください!!何処にもいませんから...』

白石「ヒィィ...」

そういえば...

『白石さん、ヴィイのようなお人形を拾いました!!』

白石「ヴィイって何!?」

『ヴィイは死の目を持つ地下世界の生物です。』

白石「地下世界の生物!?」

『ヴィイの目は瞼や睫毛で覆われていて、自分では持ち上げることが出来ないのですよ。』

白石「瞬き以前に目を開けられないんだね...」

『ヴィイは吸血鬼と言われていますよ。』

白石「吸血鬼!?」

『そしてヴィイはその眼差しで人を絶命させます。』

『その眼差しは村や都市を破壊して灰に変える程の威力だそうです。』

白石「なんてモノ拾ってきちゃったの!?」

白石「そんな物騒なモノは元の場所に戻して来なさい!!」

『は～い』

私はヴィイのようなものを元の場所に戻した

白石「早く戻ろう!!」

白石「杉元たちが寂しく待ってるかもしれないしね!?」

『白石さん!?危ないですよ!?』

白石「大丈夫だよ、さっき通った道だから!!」

『それでも走るのは!!』

白石「わッ!?」

『あッ!!』

ドシャアアア...

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