【ゴールデンカムイ】旅路の果てに見たもの番外編弐 (ページ3)

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偽アイヌページ3

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『ッ...!!』

やはり流石に1人で複数を相手にするのは...

『アシㇼパはどこへ連れて行ったのですか!!』

『教えてください!!』

偽アイヌの男「知らねえよ!!」

ガッ!!

『ウッ!!』

私は偽アイヌの男性にお腹を思い切り蹴られ
後ろに生えている木に背中を打ち付けた

偽アイヌの男「やっと大人しくなったな。」

持っていたタシロもマキリも
蹴られた時に手から離してしまった

お腹が痛い...
頑張って押さえて立ち上がるも

『ぁ...』

ドサッ...

身体はもう悲鳴をあげている

偽アイヌの男「連れて行け。」

偽アイヌの男性は動けない私の手や足を拘束するとそのまま抱えてどこかへ連れて行く

『離してください...!!』

偽アイヌの男「大人しくしてろ。」

『どこへ...連れて行く...の...ですか...!!』

偽アイヌの男「おい、この女を黙らせろ。」

『ンッ!!』

偽アイヌの男性はマタンプㇱで私の口を塞いだ
動けないのに声まで出せなくなったら...

アシㇼパごめんね
助けてあげられなくて...

杉元さんとチンポ先生は彼らが偽物のアイヌだって気が付いたかな...

早くアシㇼパを助けてあげて...

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偽アイヌの男「この女を柱に縛り付けておけ。」

偽アイヌの男性たちはコタンから少し離れた所にあるチセに私を連れて行くと、私を柱(イクㇱペ)に縛り付けた

すると偽アイヌの男性たちのうちの1人が
私の口を塞ぐマタンプㇱを取った

偽アイヌの男「どうして俺達が偽物だってわかった。」

そんなの...

『ムㇱオンカミとは、蝿のようにせかせかと手を動かす無作法な礼拝(オンカミ)を嘲る言葉です。』

『ムㇱオンカミと言っても彼らは意味をわかっていませんでした。』

『それに、私たちがマタンプㇱを取らずにチセに入っても誰も怒る人がいませんでした。』

『アイヌであるのなら知っていて当然の言葉と作法を知らないという事は、彼らはアイヌではないという事です。』

偽アイヌの男「ふぅん...」

私がそう言うと聞いてきた偽アイヌの男性はつまらなそうな顔をした
本当に成りきったつもりでいたのにあっさりとバレてしまって腹立たしいのだろう

ビリッ!!

するとその男性がいきなり私のアットゥシを切り裂いた

『何をするのですか!!』

偽アイヌの男「バレたからには...ね...?」

彼らは私を生かしておけない...

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