入れ墨の情報 ページ34
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-邸宅-
私たちはエディー・ダンに30円を渡し
トッカリの服を取り返した
キロランケ「あの婆ちゃんきっと喜ぶぜ。」
大叔母の喜ぶ顔が目に浮かぶ
アシㇼパ「この弓誰が作ったんだろう...」
アシㇼパ「とても良い物だな。」
『本当ですね。』
作りも形も綺麗で
どこの腕の良い猟師が作ったのだろう...
ダン「わかるかね?」
ダン「日高の名高い老猟師から譲ってもらった弓だ。」
ダン「その猟師はその弓で遠く離れた走る鹿を何百頭も仕留めたそうだ。」
ユㇰを何百頭も...
相当狩のうまい猟師だったのだろう
ダン「お嬢ちゃん、赤毛と戦って弓が折れたそうだね?」
ダン「それは君に譲ろう。」
アシㇼパ「本当か!?」
『良かったですね。』
ボロボロになっていたけど私の弓矢は無事だった
アシㇼパの弓矢は折れてしまったけど、前よりも良い弓矢をもらえて良かった
ダン「代わりと言ってはなんだが...」
ダン「あの親分の下半身にあった入れ墨...」
ダン「剥いで持っていく理由を教えてくれないか?」
エディー・ダンは杉元さんがなぜ
入れ墨の皮を剥ぎ取るのか気になっていた
事情を知らない人はやはり気になるもの...
杉元「ダンさんあんた...」
杉元「悪い人じゃなさそうだから忠告するが...」
杉元「知らない方がいい。」
杉元「入れ墨に関われば命を失うぞ。」
ダン「面白いものをみせよう。」
するとエディー・ダンは
私たちに小さなトランクの中を見せてくれた
杉元「本?これがどうかしたのか?」
白石「う...!!」
白石「ちょっと待ってこれは...」
白石「人間の皮膚がはってあるのか?」
ダン「ヒグマに殺された従業員がどこかで手に入れ私が買い取った。」
ダン「この本はいろいろな人間の手を渡ってきたそうだが...」
ダン「炭鉱の町夕張にいる男が作ったものらしい。」
ダン「泥棒が夕張のある家に侵入し盗んだのだが...」
ダン「そのあと泥棒はつまらない喧嘩で殺され、どこの家で本を盗んだか誰も知らない。」
ダン「そしてこの本はもうひとつ噂話が付いている。」
ダン「泥棒が侵入した家にはヤクザのくりからもんもんではない�犂駝�な入れ墨の皮もあった�瓩�...」
奇妙な入れ墨の皮...
杉元「夕張か...」
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作者名：檜枝 | 作成日時：2020年3月23日 7時
