怪物 ページ21
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ガチャ!!
従業員「エディーさんッ!!」
従業員「また出ました!!」
従業員「たった今馬の悲鳴が!!」
ダン「さっそくモンスターのお出ましだ。」
従業員さんの焦りようをみるに
嘘はついていないみたいだ
杉元「なあ...そのもんすたーって奴を殺せば...」
杉元「本当に30円で返してくれるんだろうな...」
ダン「ああ、ちゃんと返す。」
杉元「案内しろ。」
交渉はこちら側が少々フリだろうか...
いや、この牧場の損失を鑑みればまだ軽い方だ
私たちはエディー・ダンと従業員さんに案内させ、そのモンスターがいる場所へ向かう
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従業員「ここです!!」
従業員「ここで怪物に襲われて...」
従業員「血の跡は向こうの森へ続いてます!!」
アシㇼパ「この足跡は...」
白石「あそこになんかいるぞッ!!」
白石さんが指をさしたそこには...
アシㇼパ「怪物なんかじゃない...」
アシㇼパ「ヒグマだ...赤毛のヒグマが馬を背負ってる!!」
赤毛のヒグマが馬を背負っていた
こんなに大きな足跡だ、あのくらいのヒグマでもおかしくない
アシㇼパ「杉元撃て!!弓じゃとどかない!!」
杉元「シライシどけッ!!」
白石「わっ...」
ドンッ
アシㇼパ「わああッ!!」
ダァァンッ!!
避けた白石さんは後ろにいたアシㇼパにぶつかって倒れてしまった
アシㇼパ「ギャー!!ケツー!!」
キロランケ「掠めた程度だな、驚いて逃げていった...」
杉元「クソッ」
白石「怪物ってあの赤毛のヒグマのことだったのかよ。」
白石「しかし何やってんだ?あのヒグマ...」
ダン「馬を襲い...時には首を折るなどして完全には殺さず...」
ダン「前足を両肩に背負い馬に自分の後ろ足で歩かせることで運ぶ獲物の重量を半分にする。」
ダン「あのヒグマはそうやって森の奥へ連れて行って食べるのだ。」
あのヒグマはとても賢い...
アシㇼパ「頭が良くてもヒグマはヒグマだ。」
アシㇼパ「この取り引き受けてやる。」
アシㇼパ「アイツを斃したらアザラシの服を返してもらうぞ。」
ダン「これは赤毛のモンスターの爪だ...」
ダン「去年の秋に銃で指ごと吹き飛ばしてやった。」
アシㇼパ「ゆび?」
ダン「そう...さっきの足跡には足の指が全部あった。」
確かに足跡の指は全てある...
ダン「去年の夏には片目を撃ち抜いた。」
ダン「それなのに先週うちの馬を食った赤毛のモンスターには両目があった。」
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作者名：檜枝 | 作成日時：2020年3月23日 7時
