第943話 ページ6
『和時』
「ん?」
『もし今後、誰かに何か聞かれたら･･･お前が知ってる事、全て話して構わない』
「何だそれ?全然意味わかんねーんだけど」
『そのうち分かる』
.
「･･････」
「時流くん」
「！」
ミッドナイトの優しく諭すような声に、時流は落としていた視線を前に戻す。腕は組んだままだが、その目から警戒心は少し取れていた
「私達のこの想い、汲み取ってもらう事はできないかしら」
「･･･」
時流は拳を握り締める
「嫌です」
プロヒーロー達の視線が刺さる中、時流はキッパリ言い切った。彼らの落胆と失望が目に見える
「あのね、時流くん「分かってます！！」」
時流は膝の上に置いた拳を見下ろす。握った拳は震えていた
「分かっています。俺がやってる事は･･･全然正しくない。間違いなく、貴方達は正しい事をしてる
Aはこの国に住まう人達の平和を脅かす･･･危険な人物なんですよね。そしてこのタイミングでアイツがマスティマとなって、貴方達に追われているのは･･･アイツが、何かやべー事しでかそうとしてるからで･･･貴方達はそれを止めたい」
「その通りだ」
「だから、Aを
「･･･その通りだ」
「っ」
「分かってほしい、時流和時くん」
「･･････全て、理解しました」
「それなら･･･」
「っだけど！！」
時流は机を叩き、立ち上がった
「それでも！！
俺にとっては世界で一番大切なのはAなんです！100%アンタらが正しい事くらい分かってる。けど俺はッ･･･あんな酷い怪我をしてるAを、寄って集って袋叩きにして追い詰めたアンタ達の味方には、どうしてもなれない！
(この人達はプロだ。俺みたいに私情は挟まない。きっともう、この人達は水無月Aを
時流は歯を食いしばり、音本を指差す
「アンタに何かされるまでもない！俺が事情聴取の間、何を考えてたのか言ってやる！」
「･･･」
「俺はずっと、どうすればAがアンタらに捕まらないで済むだろうかって考えてた！」
「･･･」
「どう説得しても無駄だ。俺はAが不利になる様な事は絶対しない。例えアンタ達に疑われても、世界中を敵に回す事になっても、俺だけはAの味方です」
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海(プロフ) - またまた感想失礼します！久しぶりの投稿待っていました！！今回も最高すぎます！毎日読んでいても飽きませんし、お話も最高すぎます！ハッピーエンドになりますように。これからも頑張ってください！ (4月6日 17時) (
レス) id: a3f0b979cf (このIDを非表示/違反報告)
なつ(プロフ) - 何度もコメント失礼します。伏線回収が神すぎます！応援してます！ (3月20日 15時) (レス) id: d83de527d5 (このIDを非表示/違反報告)
ぷっちさん(プロフ) - ヒロアカ大好きなので、いつも楽しく読ませて貰ってます！応援しています！頑張ってください！！夢主ちゃんも、轟くんも、皆幸せになれますように (3月15日 12時) (レス) id: a7747bb42e (このIDを非表示/違反報告)
りんごあめ - 今週また1から読ませていただきました！長編小説の中で1番好きです！応援してます！更新頑張ってください！！！！！ (3月14日 21時) (レス) id: ba2068040e (このIDを非表示/違反報告)
ひさ(プロフ) - 先日こちらの作品に出会い一気に読ませていただきました！もう涙が止まらず号泣してます；；この先どんな展開になっていくのか気になってたまりません！これからも更新頑張ってください！ずっとずっと応援してます！ (3月4日 12時) (レス) id: fb4c7a1c27 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：綾林檎 | 作成日時：2025年1月16日 10時
