第849話 ページ10
プレゼントマイクが机に肘をつき、隣の相澤を横目で見た
「そういや1学期の期末試験でイレイザーが言ってたな。"水無月Aはヒーロー精神が欠落してる"ってな」
「黙ってろマイク」
「黙ってほしけりゃ顔上げろ！いつまで下向いて俯いてんだ、らしくもねぇ！！」
「落ち着きたまえ」
仲裁に入ったのは根津だった。プレゼントマイクはムググと口篭り、椅子に座り直す
「気持ちは分かるが、皆一旦 落ち着いてほしい。本題はここから･･････僕が今日ここで、皆と話し合いたいのは･･･雄英高校が取るべき責任の話さ
水無月Aの正体が
かくいう僕も･･･彼女の内側に潜む本性に気付けず、推薦入学者として迎え入れてしまった
この事が知られれば、雄英は再び世間から猛抗議を受ける事だろうね。これ以上 暗い未来を指し示すまいと行なってきた努力も虚しく、我々への信頼は崩れ去るだろう
エンデヴァーの奮闘で、ようやく社会がヒーローに対し前向きになりつつある この状況で【雄英高校に敵が潜んでいた】なんて知られたら･･･もうヒーローへの信頼は取り戻せない」
「ですが、隠し通す事が果たして誠実と言えましょうか」
「無論 学校側の責任として誠意を持ち、マスティマこと水無月Aの逮捕には尽力する所存さ」
「そうなると問題になってくるのは、水無月家ですね･･･」
疲弊しきった様子の塚内を見て、ミッドナイトも呆れた様に遠くを見つめた
「そういえば水無月家 現当主の奏雨さん。今回の件が公になれば 水無月家の名誉に傷がつくと･･･警察やヒーロー公安委員会の上層部に圧力をかけているらしいですね
水無月さんを逮捕して、世間に公表しようとしてるなんて知られたら･･･水無月家の激しい妨害が入る事は目に見えてるわ」
「水無月家。100年という長い歴史と、多大な栄光により手に入れた権威と財力。厄介なものだ」
根津は立ち上がった
「この件は、ここにいる教師陣と、塚内くん直属の警察関係者、そして一部のプロヒーローのみの少数精鋭で、水面下で動く事とする！
一日でも早く世間に公表し 誠意を見せる為にも、今 我々がすべき事は水無月Aの迅速な逮捕。彼女は･･･僕達 雄英高校の教師陣で必ず確保するんだ
雄英の誠意と、明るい未来を示す為に！」
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りん - 更新ありがとうございます！次回も楽しみにしてます！ (10月2日 20時) (
レス) id: 73e65e112f (このIDを非表示/違反報告)
瑠菜(プロフ) - いつも読ませて頂いてます！最近沢山更新して下さって嬉しいです！次も楽しみにしてます！！ (10月2日 20時) (レス) @page50 id: 7dd3e7d4a1 (このIDを非表示/違反報告)
綾林檎 - ごんさん» 1日で読んで下さったんですね。長かったでしょうに、ありがとうございます。完結まで長くなるかと思いますが、最後までお付き合い頂けると嬉しいです。次回もよろしくお願いします！ (10月1日 23時) (レス) id: ed59487077 (このIDを非表示/違反報告)
綾林檎 - たびするひよこさん» ドキドキキュンキュンして頂けて嬉しいです！次回は続編です。何卒よろしくお願いいたします！ (10月1日 23時) (レス) id: ed59487077 (このIDを非表示/違反報告)
綾林檎 - さっつんさん» そんなふうに言って頂けて本当に嬉しいです。とても励みになります！最後まで頑張りますので、どうぞよろしくお願いいたします (10月1日 23時) (レス) id: ed59487077 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：綾林檎 | 作成日時：2024年5月5日 6時
