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第846話 ページ7

Aは青い髪を靡かせて方向転換し、入ってきた窓の方へ再び足を進めた



『帰るぞ、黒川』

「はい」

『そろそろエンデヴァーが、他のヒーローや警察より一足先に現着する頃だ』










「待てやゴラァ!!!」

一番に突っ込んできたのは、当然 爆豪である。手からバチバチと火花を散らしながら、Aに向かって攻撃を仕掛ける




『ウォーターロック』

かざした右手から凄まじい勢いで水が放出され、爆豪の体を水の球体に閉じ込めた




『爆豪ってさァ、雨嫌いでしょ?』

「ッ・・・!!」

『体が濡れちゃ、火力も出づらいもんね』



Aは自身の武器である槍を片手で振り下ろし、柄部分で爆豪の頭部を殴りつけた



「ク・・・ソがァッ・・・!」

床に叩き付けられた爆豪は軽い脳震盪を起こしたのか、すぐには立ち上がらなかった










「爆豪!!」

爆豪の様子を見た轟は、わずか一瞬 そちらに気を取られた

そして、その一瞬の隙が命取りとなる










『お前は友達想いだな』

その声は、轟の背後から聞こえた



「ッ!」

さすがの反射神経で槍の攻撃を避けた轟だったが、息をつく暇も無く放たれたAのウォーターウ(水の鞭)ィップが 轟の左足に絡み付く




「しまっ・・・!?」

水の鞭で引っ張られ、体勢が崩れていた轟の体は易々と床に転がされた。そして上から降り注いだ網が轟の体を覆った。すると網から流れ込んできた少量の電撃により体は痺れ、網の拘束で思うように手足も動かせなくなった





『仮免講習にいた私の幼馴染、覚えてる?』

倒れ込んだ轟を見下ろすA。彼女の手には、ボールの様な物が握られていた



『これはアイツが作った"対敵用の捕縛網"だ。改良の余地はあるが、仮免講習で会った時に1つくすねといた。あー、それ動けば動く程 網が体に絡みつくらしいから、じっとしといた方が賢明だよ』





Aはクスクスと笑う





『私に適うとでも思っていたのか?

私は、お前達の"個性"は勿論の事・・・得意な事、苦手な事、思考パターンに、癖まで全部知ってる



当然よね?だって私達は この約10ヶ月・・・ぶつかって、喧嘩して、歩み寄って、同じ教室で授業受けて、一緒に訓練して、皆で寝食を共にしていたんだから』



「A・・・!!」



『インターン期間にエンデヴァーのもとで何をしていたかは知らないけど、成長速度は大まかに計算できる。今日 手を合わせみたけど、アンタ達全員 予想の範囲内だったわ』

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りん - 更新ありがとうございます!次回も楽しみにしてます! (10月2日 20時) (レス) id: 73e65e112f (このIDを非表示/違反報告)
瑠菜(プロフ) - いつも読ませて頂いてます!最近沢山更新して下さって嬉しいです!次も楽しみにしてます!! (10月2日 20時) (レス) @page50 id: 7dd3e7d4a1 (このIDを非表示/違反報告)
綾林檎 - ごんさん» 1日で読んで下さったんですね。長かったでしょうに、ありがとうございます。完結まで長くなるかと思いますが、最後までお付き合い頂けると嬉しいです。次回もよろしくお願いします! (10月1日 23時) (レス) id: ed59487077 (このIDを非表示/違反報告)
綾林檎 - たびするひよこさん» ドキドキキュンキュンして頂けて嬉しいです!次回は続編です。何卒よろしくお願いいたします! (10月1日 23時) (レス) id: ed59487077 (このIDを非表示/違反報告)
綾林檎 - さっつんさん» そんなふうに言って頂けて本当に嬉しいです。とても励みになります!最後まで頑張りますので、どうぞよろしくお願いいたします (10月1日 23時) (レス) id: ed59487077 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:綾林檎 | 作成日時:2024年5月5日 6時

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