第867話 -轟とアヴァリス- ページ29
「興味？俺に？」
轟は眉を顰め、アヴァリスはニッコリ笑った
「そっ！キミ、マスティマの事 下の名前で呼んでるだろ？あの人間嫌いが、赤の他人に名前で呼ばれても許してるなんて珍しいなぁーと思ってさ」
「あ？」
「マスティマは死柄木以外の人間に興味が無くてね。死柄木以外の人間に馴れ馴れしくされるのが大嫌いなんだ。親族以外が下の名前で呼んだりするとキレる
だから気になるんだよ。あの女が、キミの何を気に入ったのか」
「･･･」
「Aは、いつから敵連合の仲間だった？」
「？
さぁ？マスティマは10歳の頃に死柄木と出会ったらしいし、それからずっと一緒なんじゃね？」
「･･･っ」
轟は奥歯をグッと食いしばった
「あの女、AFOに育てられただけあって言葉巧みだし 演技も上手いからなぁ。騙されてショックなのは分かるけど、いいかげん現実見たらどうだ？マスティマは
悪人面で笑うアヴァリス。轟の心には、ズシリと思い何かが伸し掛る
「死柄木は･･･水無月家の人間じゃないんだろ」
「ん？」
アヴァリスはポケットから出した箱から煙草を一本取り出し、口に咥えて火を付けた
「奏雨さんは･･･"死柄木とは血縁じゃない"って」
轟の言葉にアヴァリスは「あぁ」と鼻で笑う
「マスティマと死柄木弔は
(そういう･･･っ事か)
「キーミ、マスティマから なぁんにも教えてもらってなかったんだな？」
「っ」
その言葉が鋭い刃となり、轟の胸に突き刺さる
「ま、仕方ねーな。マスティマは秘密主義だし
そーだ！マスティマの父親の事は知ってるか？アイツの父親は、既に婚約者のいた女に手ェ出して駆け落ちした挙句･･･マスティマが産まれた途端、速攻で蒸発したんだぜ？最っ高にクズだよなァ！
まっ、初めから財産目当てだったんだろ。水無月家はこの100年で数多の交友関係を築き上げた。政界･官界･法曹界･･･芸能に財界。あらゆる業界の重鎮に顔が利く闇深い一族だ。その次期当主と結婚すれば、良い事尽くめ間違いなし。世界的にも有名な名家だしな
マスティマの婚約者なんか、外国人だぜ？」
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りん - 更新ありがとうございます！次回も楽しみにしてます！ (10月2日 20時) (
レス) id: 73e65e112f (このIDを非表示/違反報告)
瑠菜(プロフ) - いつも読ませて頂いてます！最近沢山更新して下さって嬉しいです！次も楽しみにしてます！！ (10月2日 20時) (レス) @page50 id: 7dd3e7d4a1 (このIDを非表示/違反報告)
綾林檎 - ごんさん» 1日で読んで下さったんですね。長かったでしょうに、ありがとうございます。完結まで長くなるかと思いますが、最後までお付き合い頂けると嬉しいです。次回もよろしくお願いします！ (10月1日 23時) (レス) id: ed59487077 (このIDを非表示/違反報告)
綾林檎 - たびするひよこさん» ドキドキキュンキュンして頂けて嬉しいです！次回は続編です。何卒よろしくお願いいたします！ (10月1日 23時) (レス) id: ed59487077 (このIDを非表示/違反報告)
綾林檎 - さっつんさん» そんなふうに言って頂けて本当に嬉しいです。とても励みになります！最後まで頑張りますので、どうぞよろしくお願いいたします (10月1日 23時) (レス) id: ed59487077 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：綾林檎 | 作成日時：2024年5月5日 6時
