第854話 ページ15
「では･･･
まず初めに、貴方は水無月Aがマスティマという敵だった事は存じていましたか？」
「そんなはずないでしょう？」
エンデヴァーの質問に、奏雨は頭が痛そうに返す
「では、死柄木弔という男は知っていますか」
「敵連合とかいう犯罪組織のリーダーでしょう？報道で聞いた事くらいあります」
「ショート、デク、バクゴーの話によれば、先日の襲撃事件で水無月Aが"死柄木弔は自分の兄"だと言ったそうですが、どういう事か説明してもらえますな」
バンッ！！
「ありえません！！由緒正しき水無月家から、あんな犯罪者を産むなど･･･！そもそも水凪子が産んだのはAのみ！それより以前にあの子が妊娠した事などありません！！」
「水凪子･･･さん･･･」
察するに、Aの母親の名前だろう。そんな事を考えながら、緑谷は控えめに手を挙げる
「あの、水凪子さんには･･･オリオンの他にご兄弟とか･･･」
「いません」
「じゃあ、オリオンにお子さんは〜･･･」
「いるはずないでしょう。昌緒海は いい歳をしてまだ結婚もしていないのですよ」
「そ、そう･･･ですよね
(という事は やっぱり死柄木と水無月さんは、オールマイト師匠 志村菜奈さんの･･･)
「ゴホンッ」
話の主導権が、大袈裟な咳払いをしたエンデヴァーのもとに戻ってくる
「水無月Aが水無月家に引き取られる前までの事は、どこまで知っている？」
「･･･何も」
「なに？」
奏雨は淡々と、眉一つ動かさずに言った
「何も知りませんわ」
その目は酷く冷たかった。Aとは違う、少し濁った碧眼。だがその眼光は恐ろしく鋭い
「一つ言っておきます。私も、そしてそこにいる春月も、この家に引き取られてからの水無月Aの事なら、ある程度 話せる事もあるでしょうが･･･───引き取られる
「！」
面食らうエンデヴァーを見て、奏雨はフンッと鼻を鳴らす
「どうせ何も出てこなかったのでしょう？あの娘の7歳までの情報が、どこからも」
「･･･」
「私もあの娘を引き取る際に身辺調査を行いましたが、水無月Aという人間の情報は･･･不自然な程 何も出てきませんでした
生まれた病院や、通っていた幼稚園･小学校の名前や住所も･･･交友関係だって。唯一の手掛かりであるA本人も記憶を失っていますし、それ以上の調査は不可能でしたわ」
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りん - 更新ありがとうございます！次回も楽しみにしてます！ (10月2日 20時) (
レス) id: 73e65e112f (このIDを非表示/違反報告)
瑠菜(プロフ) - いつも読ませて頂いてます！最近沢山更新して下さって嬉しいです！次も楽しみにしてます！！ (10月2日 20時) (レス) @page50 id: 7dd3e7d4a1 (このIDを非表示/違反報告)
綾林檎 - ごんさん» 1日で読んで下さったんですね。長かったでしょうに、ありがとうございます。完結まで長くなるかと思いますが、最後までお付き合い頂けると嬉しいです。次回もよろしくお願いします！ (10月1日 23時) (レス) id: ed59487077 (このIDを非表示/違反報告)
綾林檎 - たびするひよこさん» ドキドキキュンキュンして頂けて嬉しいです！次回は続編です。何卒よろしくお願いいたします！ (10月1日 23時) (レス) id: ed59487077 (このIDを非表示/違反報告)
綾林檎 - さっつんさん» そんなふうに言って頂けて本当に嬉しいです。とても励みになります！最後まで頑張りますので、どうぞよろしくお願いいたします (10月1日 23時) (レス) id: ed59487077 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：綾林檎 | 作成日時：2024年5月5日 6時
