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堂々と登場したは良いものの、天喰は俯く
「ああ･･･なぜ俺が敵役に。皆の視線が痛い。そうだ、ジャガイモだ。みんな人間じゃない、野菜なんだ」
「帰ろう」
踵を返し、緑谷達に背を向けて歩いていく天喰
「帰ったァ！！？」
当然、緑谷は訳も分からず驚くばかり。だが天喰の足は止まらない
「あ、天喰先輩･･･ホントに帰ってくけど」
「良いのかな？それで･･･」
麗日と尾白も、困惑状態。
「ストップ！天喰君！！」
波動の呼び声に、天喰は足が止め 後ろを振り返る
「ダメだよ、ちゃんと役に徹しなきゃ！」
「波動さん･･･でも･･･」
「もーう、天喰君ったら。また水無月さんに怒られちゃうよ？」
「ヒッ」
波動の一言に、天喰の顔色は一気に青くなる
「･･･水無月さん？」
緑谷は首を傾げた
·
「まさか、ビッグ3が敵役とは！」
「飯田、俺達も向こうの応援に･･･」
『お前達は一体どこに目を向けてるんだ？』
「「！！？」」
轟の声を遮って響いた声に、河川敷側にいた者達の視線は 橋の方に向けられる
『お前達の相手は私だ』
その橋の一番高い所には、「3」と書かれたゼッケンをつけた水無月が立っていた
「A！？」
「まさか、ビッグ3に加えて･･･」
「水無月もソッチ側かよぉ！！」
「まずいぞ･･･
「助けに向かいたいが、コッチには･･･っ」
恐る恐ると橋の上にいる水無月に体を向けた飯田達。ピリピリとした空気に 動こうにも足を動かせない彼らを見て、水無月は天使のような頬笑みを浮かべた
『あら、行きたいなら行けば良いのよ』
『･･･まあ』
スゥッと右手を上げる水無月
『行けるもんなら･･･───ね！！！』
水無月は川の水を巻き上げて 飯田達にぶつけた。それを轟が大氷壁で防ぐも、衝撃波が周囲の者達を襲った
「ワ──」
「「！？」」
橋にいた峰田と蛙吹の後ろで、通形は下から吹き出した川の水に打ち上げられて、水無月の隣に座らされた
「通形先輩！！」
『さぁ行きなさい。でもヒーローは、人命救助を優先するものよね？』
楽しそうに笑う水無月を見て、河川敷側にいた者達は顔を引き攣らせ、心の声を揃えた
(水無月･･･お前)
(((敵役、ハマりすぎだろ)))
まさに、天使の皮を被った悪魔である。
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綾林檎 - つゆりさん» 嬉しいコメントをありがとうございます！続編でも、どうぞよろしくお願い致します (2022年12月6日 19時) (
レス) id: ed59487077 (このIDを非表示/違反報告)
綾林檎 - 瑠璃さん» コメントありがとうございます！良いコンビですよね (2022年12月6日 19時) (レス) id: ed59487077 (このIDを非表示/違反報告)
綾林檎 - 脳筋(笑)さん» コメントありがとうございます！続編でもよろしくお願い致します (2022年12月6日 19時) (レス) id: ed59487077 (このIDを非表示/違反報告)
つゆり(プロフ) - 更新ありがとうございます！初期づきちゃんと初期ろきくんのくだり面白かったです！続編でも強くて可愛い水無月ちゃんを応援させていただきます！！！ (2022年12月1日 18時) (レス) @page50 id: 15b7003481 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいてます！水無月ちゃんと天喰先輩の組み合わせ大好きです！！ (2022年11月29日 22時) (レス) @page39 id: 995eaca907 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：綾林檎 | 作成日時：2022年9月6日 0時
