第628話 ページ22
その後、荼毘とマスティマは廃工場を後にし
人、一人分の距離を空けて並んでいた
ボーッと海を眺める二人に、会話は特にない。
「余計な事言うな」
最初に口を開いたのはマスティマだった
「ボスとの関係の事か？」
「ヒーロー側に いらない情報を漏らすな」
「悪ィ悪ィ。でもどうせ お前も
「そういう問題じゃない」
荼毘は楽しそうに笑う
「俺がハイエンドを回収しようとした時、お前もマスティマとして出てくりゃ良かったのに」
「ふざけんな」
マスティマは言葉を続ける
「エンデヴァーに"スナッチを殺した"だの言われていたが、思い出せたのか」
「それが、まだなんだよなァ」
マスティマは呆れたように息を吐いた
「ヤツが言うスナッチは多分、サンドヒーロー スナッチの事だ。死穢八斎會の事件後、お前らオーバーホールが乗せられた護送車両を襲ったろ。その時に殉職したヒーローだ」
「･･･」
「上半身が砂になる男だよ」
「ああ、アイツか！スナッチ」
遺族の気持ちを考えた事はないのか!!
「ハハ･･･考え過ぎてイカレたよ」
荼毘は、目から流れた血を指で拭った
「･･･ま、どうでもいいけど。じゃあな」
マスティマは荼毘に背を向け、歩き出した
「おいおい、もう行くのか？」
「何か用でもあるわけ」
「せっかく会えたんだ、話そうぜ。お前、全然 連合として計画に関わる事ないだろ」
「･･･今回は たまたま九州に来る用があっただけだ。お前のくだらない計画に加担した覚えは無い」
「今、連合は大変な事になってんぜ？気にならねえのか」
「･･･兄さんが何も言ってこないって事は、来るなって事だ」
「へぇ、そうか」
荼毘は楽しそうにクツクツ笑いながら、マスティマを見る
「俺はお前が気に入った」
「あぁ？」
指をさされたマスティマは、怪訝な声を出す
「何だ いきなり」
「俺とお前は
「似た者同士？お前みたいなイカレ野郎と一緒にされるなんて心外なんだが「一緒だろ」」
「自分の家族が憎くて憎くて仕方なくて、大嫌いで、復讐に命を燃やしてる。その上
「･･･」
「お前がどう思おうと、俺たちは＿＿＿"同じ穴の狢"だ」
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綾林檎 - つゆりさん» 嬉しいコメントをありがとうございます！続編でも、どうぞよろしくお願い致します (2022年12月6日 19時) (
レス) id: ed59487077 (このIDを非表示/違反報告)
綾林檎 - 瑠璃さん» コメントありがとうございます！良いコンビですよね (2022年12月6日 19時) (レス) id: ed59487077 (このIDを非表示/違反報告)
綾林檎 - 脳筋(笑)さん» コメントありがとうございます！続編でもよろしくお願い致します (2022年12月6日 19時) (レス) id: ed59487077 (このIDを非表示/違反報告)
つゆり(プロフ) - 更新ありがとうございます！初期づきちゃんと初期ろきくんのくだり面白かったです！続編でも強くて可愛い水無月ちゃんを応援させていただきます！！！ (2022年12月1日 18時) (レス) @page50 id: 15b7003481 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいてます！水無月ちゃんと天喰先輩の組み合わせ大好きです！！ (2022年11月29日 22時) (レス) @page39 id: 995eaca907 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：綾林檎 | 作成日時：2022年9月6日 0時
