【名探偵コナン】別れようと思うんだけど

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……あの事件から１ヶ月が経ち、ホテル暮らしが終わり新居で私は過ごしていた。もちろん、一人で。

でも変わったことがいくつか増えた。


夜に帰ったらたまにあの人がいて、たわいもない話をして、一緒に寝てとか………前ではありえなかったことがいくつかと。


降谷さんって結構甘やかすタイプなんだなと痛いほど思い知らされた。

暫くは離れられそうにない。次出てったら死にものぐるいで家に縛りつけられそうで怖い。





『………ねむ、……今何時……？7時か、起きよ』





目覚まし時計を止めて、朝の準備を始める。髪をセットして洗顔をして、洗濯をまとめて朝ごはんを………


と思ったけど全てやってくれていた。その愛しい人は今日も日本のため、国のために働きに出かけた。






『和食か………美味しそう。ん？なんやこれ。メモ……』





その内容には、


行ってくる、A。愛してるよ



と短くも深い言葉が載せられていた。こういう所本当にずるいと思う。字も綺麗し、完璧やな私の旦那。





席につき、お茶を飲んで一息を入れる。今日は何件かクライアントから依頼が入っていた。降谷さんに負けてられない。





『頑張るかー！』









今日も彼は、国のために働く。そして、その妻は何も言わずに彼の帰りをゆっくり、ゆっくり待つ。


いつか、全てが終わったらまたバーボンを二人で飲んでたくさんデートをしよう。

思い出を残して、









『行ってらっしゃい、零さん。』









fin

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