【名探偵コナン】別れようと思うんだけど

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目と目が合ったらポ〇モン勝負！！ってわけではなく、そのまま口が重なる。

押しのけようと胸を叩いたが、成人男性一人を押しのける力は私には無い。されるがままで、そのまま抗うすべをなくした。水音が車中に蹂躙して、体が火照って動けない。



唇が離れ、ポツリと彼は言葉をこぼした。





「…………君がいなくなった時、僕だって寂しかった。君の気持ちを痛いほど思い知らされたよ。」






『………あっそ。で、どうやった？ウチおらんくても生きてける？』




「無理。今にも死にそうなんだ、戻ってきてくれないか？A」




『うん、ええよ………もう怒ってないし。でも、約束は守ってな？私のために生きるんじゃなくて、

この国のために生きて。この国で生きる人々を守って。それを私は隣で見届けてあげるから。


アンタ、潰したい相手がおるんやろ？そのためにも』






恐ろしい程に相手を見抜くその脳に、組織が敵視するのもわかる。厄介な女で、愛すべき妻だ。

君が怖くて、強くて、たまにしか出ない可愛らしいところに惚れてたまらなくてクセになりそうだ。



結婚指輪を取り出し、もう一度彼女の左手の薬指にはめると満足そうに笑った。



降谷零は決めた。今決めたんだが、
仕事が終わって帰ったら、抱き潰してやろう。(悪魔)







「あのー僕いるんだけど………A先生、大丈夫？」




『コナン君！ご、ごめんね。先生は大丈夫よ。それより、ありがとう。君のおかげで助かったわ』




「ううん、無事ならよかった！約束したからね、そこのおにーさんと。先生を守るってね……」





小さな子どものはずなのに、その姿はまるで違うように見える。この子が大人のように頼もしく見えた。

「じゃあ僕おじさんのところに戻って、A先生のこと言ってくる！」


そのまま背中を向けて、彼は行ってしまった。





『降谷さん、彼って………ううん、なんでもない。それより、これどうするつもり？ボロボロじゃない。修理代は？』





ご自慢のRX-7はボロボロに壊れかけていた。もしかして、デートの時に毎度毎度修理してたのかな？





「上に出させる」




『鬼じゃん。私、降谷さんが上司だと嫌かも。降谷さんの下につく人は大変ね……』

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