【名探偵コナン】別れようと思うんだけど

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『毛利探偵！お久しぶりです！』



「おぉ！久しぶりだな天宮。元気そうじゃねーか！」



『いえいえ！先生もお変わりないようで、……お忙しい中私共の依頼を受けて下さりありがとうございます。………さっそくですが、』




先程の久しぶりの会合とは雰囲気が変わり、仕事の話に移った。依頼は来週の弁護士会で開かれるパーティまでの護衛。そして、事務所に不審な人間が居ないか調査してほしいと。私は内部の人間は疑いたくはないが、念の為に………

毛利探偵には昔からセキュリティ面でも指導をしてもらっていたうちの特別顧問的な存在。

しかし、さすが名探偵。セキュリティの甘さを痛いほど突かれた。





『うっ………毛利探偵のおっしゃる通りです……さすがですね。』





「まぁな、お前んとこのセキュリティを信用してねぇわけじゃないが、今回ばかりは甘かったな」





『面目無い………』





「まぁ心配すんな！クライアントの命は何としてでも守る。だからそんな顔すんなよ」





ポンっと私よりも一回り大きい手が頭に優しい感触を残す。

………かっこいいな、この人は。


超エリートで、警察の中でも凄腕と言われていたのに、それを蹴って探偵事務所を立ち上げ今では探偵としてクライアントを守っている。そういう所本当にかっこいいと思うし、尊敬している。



………実は私の初恋でもある。勿論今は違うが。









『では、毛利探偵。来週のパーティーまで護衛よろしくお願いします。』




「あぁ、任せとけ。」





……







『ここ最近、事務所へのハッキングや脅迫文が拍車をかけるように多くなっています。それに………』





耳元のイヤホンから聞こえる盗聴器に耳を済まし、依頼の内容を耳元から入れる。天宮事務所はどうやら、大量の脅迫文とハッキング事件で事務所がてんやわんやの騒ぎだった。しかもそれは天宮先生に対する攻撃ばかり。

内容を深く聞くと、天宮先生が2年前に弁護した被疑者の資料も入っていたらしい。



それは俺もよく覚えている。俺ではなくおっちゃんが解決した事件だからだ。さすがにあの時は驚いてメガネを落として踏んで壊してしまうほどおっちゃんは冴えていた。




ん？……まてよ………あの時の事故って……

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