事務員さんの彼女。２ (ページ44)

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67話ページ44

百「ユキのために大和を売るって...?」

千「そうね...
モモは思いつめるところあるから」

百「バンさんなら疑わなかったでしょ...?」

千「まあね万はカラッとしてるから...」

百「......どうせオレはウェッティだよ‼!」

千「......っ、言ってないでしょ。
ほら。ウェットタイプの方が
お掃除シートは高価だよ。やったね」

百「お掃除用品に例えて褒められても
嬉しくないよ! 湿気てやる!
結露でビチョビチョにしてやる......‼」

千は平謝りする。

百「ううっ......
バンさんみたいに爽やかな洗濯物が
似合う人間になりたい......」

少し嬉しそうに、

千「いいよ。
チョモランマではどうせ凍るから」

百「チョモランマ?」

千「初めて僕が一生懸命をしたのは、
万じゃなくて、モモだったよ」

百「......? 何言ってんの?」←困惑顔

千は無言の後、なんでもないと言い、

千「デモが出来たよ。聴くでしょう?」

荷物を置いてあるところに手を伸ばす。

百「出来たの⁉ 撮影で忙しいのに⁉
えらいじゃん! もっと押すかと思ってた!
すごいなー! めちゃくちゃ聴くの楽しみだよ!
やっぱり、ユキは天才だね...‼」

千「ふふ...まあね」

百「機嫌いい! 自信作なんでしょ!」

微笑みながら、

千「今、自信作になったんだよ」