赤い糸４

168 ページ20

.




「高嗣くんってこれまで、
何人くらいの女の子と付き合ったの？」



二「は、なに急に…」



「だって気になるんだもん！
私の過去のことは高嗣くんにいっぱい
話してきたけど、高嗣くんのことは
あんまり知らないな〜って思って！」



二「でもそれ知る必要ある？
Aが嫌な思いするだけじゃない？
まぁ、それでもいいなら話すけど」





たしかに高嗣くんが過去に

どういう恋愛をしてきたか

聞いたら嫉妬しちゃうかもしれない。




けど、それでも

高嗣くんのことが少しでも知りたい…






「…聞きたいから教えて？」



二「じゃあまず〜
俺の初彼女のことね！
あれは忘れもしない小学4年生の頃、
当時付き合ってた あゆみちゃんとは…」



「ちょ、ちょっとまって！？」



二「…なんだよ、
いいとこなのに…」



「小4から付き合ってたの…？
小学生のときから彼女いたの…？」



二「そうだけど？
でも中学あがって速攻振られたけど(笑)」






…いやいやいやいや、


小学生のときから

もう彼女いたとかおかしいでしょ！





…やっぱ聞くんじゃなかった、


高嗣くんと私は

恋愛経験が違いすぎる……







二「そのあとの彼女とのこと聞く？」



「やっぱもう聞かない…」



二「ふはっ(笑)
だから言ったじゃん！」



「でも…
……いや、なんでもない」



二「ん？
A、こっちきて！」






高嗣くんのそばに近寄ると

ぎゅって抱きしめてくれた。






二「過去に何人彼女がいたとしても
今はAが一番だし、
これから先もAだけって思ってるから」





そう言ってくれる高嗣くんにホッとする。





「高嗣くん、手見せて？」



二「なんで手？笑」



「いいから！」





高嗣くんの大きい手と

私のちっぽけな手を天井にかざす。







「私達、赤い糸で繋がっているかな…」






ずっとずっと夢見てた。



私にもいつか

私と運命の赤い糸で繋がっている人に

出会えることを……






高嗣くんと付き合うようになって

沢山幸せをもらって、


本当に高嗣くんが

私の運命の人なんじゃないかって、、



私と赤い糸で繋がっているんじゃないかって

毎日そう思うようになっていた。









.

169→←167

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す