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男「そうやって最初から
おとなしくしとけばいいんだよ(笑)」





男がもう一度

私の手を掴もうとしたとき…




私は最後の力を振り絞り

さっきと同様に男を突き飛ばし、




全速力で走った。





後ろは振り向かず前だけを見て。




高嗣の家までは

本当にすぐそこの距離。



どこかのお店とかコンビニに

逃げ込むって考えは

今の私にはなかった。




震える手をなんとか抑えながら

オートロックを解除して

マンションの中に入ることができた。



マンションの扉が完全に閉まったところで

私はその場に座り込んだ。




扉から覗いて見ると

さっきの男は追ってきてなくて

ちょっとだけ安心。




さっきのことを思い出して

ガクガクと震える足や手。




部屋に行くまでのエレベーターの中では

涙が止まらなかった。




高嗣…



お願いだから……



どうか部屋にいて?





鍵を開けて家の中に入ると…



私の願いは届いてはいなかった。



さっきと同じように真っ暗な部屋の中。





家の鍵を厳重にかけて

急いで洗面所に行き、

唇を何度も何度も洗った。



さっきの唇の感触と

頬のヒリヒリとした痛みが消えないまま、



まだ震えがおさまらない手で

スマホをポケットから取り出し、

ゆっくりと操作した。





高嗣…っ…





プルルルル プルルル



二『もしもし』




2コール目で電話にでた高嗣



高嗣の声を聞いたら

私の目からはまた涙が溢れる。




「た、かし…」



二『どうした?
まだ寝てなかったの?』



「高嗣…あのね……」



二『………っ…Aごめん、
俺ちょっと今忙しくて…
もしかしたら今日帰れないかも』



「え……」



二『ごめんな、じゃ…』



「たか…っ」




プー プー プー




あっという間に終わってしまった電話





どうして?



いつもの高嗣なら

私がこんな状態なの

電話でも察知してくれるでしょ?




どうして何も聞いてこないの?






どうして……





電話の向こうから





女の人の声が聞こえたの……?





.



「高嗣…あのね……」



『まーた、A店長?』



.






しかも…


A…店長……って……




美優…ちゃん……?





ねぇ…高嗣………




なんで美優ちゃんと一緒にいるの?






ねぇ……





教えてよ………







.

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設定タグ:Kis-My-Ft2 , 舞祭組 , 二階堂高嗣   
作品ジャンル:タレント
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yk717mirai - とにかく早くスカッとする結末とヒロインさんがホッとする内容が見たいです。 (2019年6月19日 23時) (レス) id: 2f50dbd382 (このIDを非表示/違反報告)
yk717mirai - ファンの子達が悲しむ,と本気で思うんなら店長じゃなくて私を彼女にしろ!と言うのはどう考えてもおかしい!なんかまるで彼女が店長だったら悲しくて私が彼女だったら悲しまない!と言う感じに見えます!イヤ、貴方が彼女でも悲しむでしょ!とも思ってならないです。 (2019年6月19日 23時) (レス) id: 2f50dbd382 (このIDを非表示/違反報告)
ナナ - この修羅場をすぐ抜け出してほしいです。自分が不幸だから他の人を巻き込む!なんて絶対イヤです。ヒロインさんは最後幸せにしてあげて下さい。 (2019年6月16日 0時) (レス) id: 2f50dbd382 (このIDを非表示/違反報告)
yk717mirai - 同時に早く続きが見たくなりました (2019年6月2日 14時) (レス) id: 2f50dbd382 (このIDを非表示/違反報告)
yk717mirai - 何だか裏がありそうで続きがますます気になりました!ヒロインさんには幸せになってほしいです (2019年6月2日 13時) (レス) id: 2f50dbd382 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:yuuna | 作成日時:2019年5月18日 22時

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