同じがいい ページ40
『 結局お揃いの買えんかったね 』
晩御飯も食べ終え、もう今日しなければいけないことは何も無くなった。
「 今度は絶対買おうな 」
『 うん 』
「 もーなんでそんなに落ち込んどるん? 」
『 別にぃ。 』
「 今日ちょっといいとこ泊まろっか 」
『 …部屋、同じじゃなきゃ嫌 』
「 2人部屋にするから 笑 」
『 うん 』
「 んじゃ行くか、そろそろ暗くなってくるわ 」
電車で1駅のところにあるホテルに入る。2人部屋の鍵を受け取り、7階の部屋まで2人で肩を並べた。
『 見て!めちゃくちゃ綺麗に見えるよ! 』
部屋の窓から外を覗けば、綺麗な橙色の太陽が沈んでいくのが見えた。デート終わりの2人で夕陽を眺めるなんて、ロマンチックだなあ。
「 ほんとや、こんなん久々に見た。 」
『 ね! 』
「 機嫌直ったな、よかったわ。 」
『 うざ 笑 』
「 へへっ、風呂入って来いよ 」
『 ん、はあい 』
あたしがお風呂からあがってとしみつがお風呂に入っている時、眠くなってきちゃって。
『 …ん、っ〜! 』
ちょうど伸びをした時、お風呂からあがってきたみたい。タオルで頭を掻きながらこちらに来る。
「 ふぅ〜よしゃあ〜。 」
『 わ、 』
ベッドに腰掛けて座っていたあたしの首に腕が巻かれ、ぎゅっと抱き締められる。
「 風呂いい感じだね 」
『 だね、 』
「 眠い? 」
『 ん、ちょっと 』
「 だいぶじゃん笑
もう寝る? 」
『 んー、 』
「 ベッドどっちがいい? 」
『 …同じがいい 』
「 やばすぎ 」
お互い抱き締めあったままベッドに倒れ込む。ぱちっと目が合ってキスをする。うっすらと目を開けて顔をみると、としみつも同じように私を見ていた。
『 ふふ、 』
「 もう無理だげ 」
『 なんがあ 』
「 わかるやん、ホテル来とるし 」
『 そういうホテルじゃないもん 』
「 わかっとっただら? 笑 」
『 さあ? 』
「 眠気覚めとるやん。いい? 」
『 嫌って言ってもするんだら 』
「 当たり前 」
『 ん、いいよ 』
「 へへっ、かんわい 」
『 としくんって可愛いって言うとき
かんわい、って言うの多いよね 』
「 なんか可愛いよりもっと可愛いみたいな 」
『 へへ、なんそれ 笑 』
「 あんま意識してねえわ 」
『 ん、っ… 』
「 耳好きだら 」
『 …も、うるさ 』
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なか(プロフ) - 本当に面白すぎます!楽しみに待ってます! (2019年5月5日 10時) (レス) id: d7e95e92ec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みぃ | 作成日時:2019年3月5日 6時