ご先祖様がついてくる【鬼滅の刃】

#47　俺は神だ ページ47

遊郭に行く道中で宇髄が私たちに言う。


宇髄「いいか？俺は神だ！お前らは塵だ！まず最初はそれをしっかりと頭に叩き込め！！ねじ込め！！」


いきなり何を言い出すのかと思ったらとんでもないことを言い出した。

宗教信仰してる人に怒られるぞ。

私は縁壱さんと真顔で宇髄の言葉を聞く。


宇髄「そしてもう一度言う。俺は神だ！！」


すると炭治郎が手を上げた。


炭治郎「具体的には何を司る神ですか？」

宇髄「いい質問だ。お前は見込みがある」

『何バカなこと言ってるんですか。早く行きましょうよ』

宇髄「派手を司る神…祭りの神だ」


だめだこれ。

思わず隣にいる善逸に目を向けると私と同じく「ツッコミ役がいないんだよ」みたいな顔していた。


宇髄「花街までの道のりの途中に藤の家があるからそこで準備を整える。付いて来い」


すると宇髄が音もなく直進しだした。

私もつられて走ると後ろから「はや！！」と言う声が聞こえる。

どうやら三人は出遅れたようだ。


縁壱「準備を整えると言っていたが、何をするのだろうか」

『日輪刀の隠し場所とか鬼の居場所の予想でしょう。隊服とかもありえますね』

縁壱「どちらにせよ、万全な準備をするのだ」

『わかりました、ご先祖様』


……とは言ったものの。

どうしてこうなった。

私は日輪刀と隊服を宇髄が鍛えた筋肉ねずみに預け、今私は普通の着物を着させられている。


宇髄「意外と悪くねぇな」

『準備とは一体……』


もうマジ許さない宇髄。

右額の痣は白粉を塗られていて隠されているがそれでも久しぶりに着た赤色の着物の動きにくさ。


『あの、大きめの服ってないですか』

宇髄「女物はこれ意外ない」

『わかりました……我慢します』

善逸「可愛いぃ！可愛いよ！！」


額に青筋が浮かぶのが解る。


縁壱「こんなにも愛らしい私の子孫を花街に行かせるなど……」

『いやいや、可愛くないって』

縁壱「男が何人寄って来ることか……」

伊之助「なんだこれ動きにく！」

縁壱「許さぬ…」

炭治郎「こら伊之助！動いてたら化粧できないだろ！」


縁壱さん、どさくさに紛れてなんかとんでもないこと言ってない？

ツッコミたいのにみんながいるからできないんだけど。


宇髄「随分とめかし込んだなお前」

『殴りますよ…？』

宇髄「は、かわしてやらァ」


そして宇髄と一緒に潜入捜査する怪しい店に向かった。

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