ご先祖様がついてくる【鬼滅の刃】

#28　恋柱と蛇柱 ページ28

甘味処で三色団子を食べていたら女将さんが桜餅や三色団子を大量に運んでいた。

大食いな人がいるんだな、と思っていたら縁壱さんが「鬼殺隊がいる」とのこと。

これから夜だし、任務のために沢山食べてるんだなと思っていたら私が追加で頼んだ三色団子が売り切れたと言われた。

女将さんに謝られたが売り切れはお店にとっていいことだ。

だから私は謝罪を断り甘味処から出ようとした。


「あー！！そこの鬼殺隊の人ー！！！」


グイッと思いっきり服を引っ張られながら声をかけられ、私は地面に仰向けに倒れた。

え？なにが起きてるの？


「ごめんなさい！私が三色団子食べちゃったせいで貴方が食べれなくて！！」

「甘露寺は悪くない。三色団子を切らした店のせいだ。おい、いつまで寝転んでいるんだ」


私は起き上がると後ろを振り向いた。

そこには桃色から緑色の髪色をした女性と白黒の羽織りを着ながら口元に包帯を巻く男性がいた。


甘露寺「貴方鬼殺隊の人よね！私は恋柱の甘露寺密璃。よろしくね！」

伊黒「俺は蛇柱の伊黒小芭内。お前の名前は？」

『は、い……東Aです』

甘露寺「Aちゃん！可愛らしい名前ね！ごめんね、三色団子食べちゃって。今度奢るわ！」

『良いんですよ。お店にとって売り切れはいいことですし、沢山食べてくれる人の笑顔を見れて女将さんも嬉しそうでしたから』

伊黒「信用しない、信用しない。甘露寺、こいつはのろまだ」

甘露寺「そ、そんなことないですよ伊黒さん！ちょっと驚いただけですよね」

『……ハイ』


宇髄さんにはイカれてると言われ、今度は伊黒さんにまでのろまと言われた。


縁壱「A、どうするのだ？任務に行くのか？」

『あ、そうだった。任務に行かないと』

甘露寺「がんばってー！！」

『ありがとうございます』


私は甘露寺さんに手を振ると、隣にいた伊黒さんに睨まれた。


伊黒「馴れ馴れしく甘露寺と喋るな」


と言ってはないが、そういう目つきだということは察した。

柱二人が揃っているなんて仲がいいのかな。

伊黒さんはたぶん、甘露寺さんと一緒にいたいんだろうな。

二人の時間を避けれたくないんだろうな。

恋路か、なるほど。

私は傾く太陽に背を向けて縁壱さんと任務に向かった。

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