#3 鬼殺隊 ページ3
色んな事が起きて目まぐるしい。
結局夜はその後少し話をして私は湯船に入り眠った。
次の日、学び舎の授業が終わったので家に帰り部屋に行くと縁壱さんがいた。
『……ただいま戻りました』
縁壱「よくぞお戻りに」
幽霊にお迎えされる日が来るなんて昨日の私が知ってたらひっくり返ってただろうなと思いながら私は荷物を部屋の隅に置いた。
縁壱さんと私は面と向かって正座している。
『あの……縁壱さん。貴方幽霊なんですよね?どうして現世に留まっているのでしょうか?』
縁壱「不甲斐ない。私にも解らないのです。目が覚めたら貴方が刀を落として気を失う所を目撃したのが最初の記憶です」
あー……うん。二人とも重症。
『もしかして、私が刀を鞘から抜いたせいで貴方の眠りを妨げたのでしょうか……もしそうでしたら縁壱さんごめんなさい!』
縁壱「何故謝るのですか。私は嬉しゅうございました。ようやく長い眠りから覚め、やり残したことがあることも思い出しました」
『やり残したこと……?』
私が帰ってくる時間を見越して母が部屋に用意してくれたお茶を飲みながら私は聞く。
縁壱「兄上に会いとうございます……ただそれだけが唯一の心残りです。それと憎き敵も倒せずじまい。今の世に鬼殺隊があるのかすら……」
『鬼殺隊?』
私は衝撃だった。
今まで祖父と父から鬼殺隊の話を何度も聞かされている。
鬼が本当にいるということも、祖父が見たということも聞かされていた。
だけどそれは御伽話に過ぎないと思っていた。
しかし、それは縁壱さんの言葉によって現実だということを知らされた。
縁壱「知っているのか」
『はい……祖父から何度も聞かされてました……鬼を殺す政府非公認組織。古に発足し、今もなお鬼を滅する為に活動していると』
縁壱「それは誠だ」
まじかー!!お祖父ちゃんごめんね!!
縁壱「鬼殺隊が今もなお活動しておるとなると、兄上も生きておられるのでしょう」
『兄上?お兄さんですか?』
縁壱「はい、双子の兄巌勝は鬼になってしまいました……私が討つべき鬼に……私は鬼になった兄上にもう一度でいいから会いとうございます」
これは兄弟愛なのか。
それとも俗に言うブラコンというものなのか。
それとも、触れちゃいけないタブー的な……?
いや、今考えることはよそう。
考えるのをやめたAであった。
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灰色サーモン - まってwwwよくよく考えたら縁壱さんの顔で夢主がキャラ崩壊してるwww (2020年5月15日 2時) (レス) id: 99f545fffc (このIDを非表示/違反報告)
名無し61903号(プロフ) - よりよりさん» とても綺麗で艶がある髪ですね。それに着物まで考えておられて素晴らしいです。夢主の容姿はそのようなイメージでいいですよ。私は読者の皆様が考える夢主の姿で物語を読んでもらえると嬉しいのです。気に入りましたありがとうございます(人*´∀`)。*゚+ (2020年3月10日 22時) (レス) id: f947700d9f (このIDを非表示/違反報告)
よりより - https://cdn.picrew.me/app/share/202003/15599_3aYynxVu.png Picrewの 馬酔木ヒカルさんの 和装女子メーカーをお借りしました 夢主ちゃんは こんな感じかなと勝手にイメージしてみました お気に召さなかったらすみません。 (2020年3月10日 22時) (レス) id: f27088ec53 (このIDを非表示/違反報告)
海月ひかる(プロフ) - 設定の所に、子孫と書いていますが、遠いなら末裔では?細かくてすみません (2020年3月10日 6時) (レス) id: 490f2474fb (このIDを非表示/違反報告)
わんこ - 緑壱さんが尊い()神作ですね。更新ふぁいとです! (2020年3月1日 15時) (レス) id: e04dff07ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:名無し61903号 | 作成日時:2020年2月22日 13時