ご先祖様がついてくる【鬼滅の刃】

#19　しのぶと苦い薬 ページ19

鼻血出すなんてビックリ。

しのぶさんがふきものを渡してくれた。

鼻に丸めた紙をつっこんで煉獄さんの話を聞く。


煉獄「俺にも継子はいた！だけどみな離れていってしまった！稽古が厳しすぎたのであろう！」

『(おう、マジか)』

煉獄「だが君にならできるだろう！」

しのぶ「煉獄さん、なんの確信を持っているんですか？」

煉獄「君ならできる！」


そんな松岡○造みたいなこと言われても困ります。

あ、大正時代にいなかったわ。すみません。


縁壱「ならぬ」

『(小声)名前だけなら教えてもいいのでは？』

縁壱「……」


そんな悲しそうな顔しないでくださいご先祖様。

だけど渋々了承してくれた。


『あー……えっと……東Aといいます』

煉獄「東！いい名だな！」

しのぶ「そこはAさんのほうですよ、煉獄さん」

煉獄「A！！！」


そんな大声で言わなくても聞こえてますよ。


『はい』

煉獄「俺の家で稽古をつけてあげよう！」

『大丈夫です』

煉獄「よもや！？」

しのぶ「あらあら、振られちゃいましたね、煉獄さん」

『一人で大丈夫ですから』

煉獄「そ、そうか……」


え？どうして小声になるの？可愛いかよ。


煉獄「君がそう言うなら仕方ない！俺は君の意志を尊重する！」

『ま、待ってください！や、やっぱ……』

縁壱「そういえば、炎柱の家に歴代炎柱の書物があるかもしれない。代々管理してるしそれに」

煉獄「やっぱりなんだ！継子になりたいか！」

『継子は考えさせてください！稽古を受けたいなと思っただけです……駄目ですよね。お忙しい身分ですし……』

しのぶ「あら？気になるんですね」


しのぶさんが苦い薬をそっと向けてきた。

いつの間にッ……！


しのぶ「なら、早く身体を治して稽古に行きましょう」

『は、はいぃ』

煉獄「うむ！待ってるぞ！」

縁壱「元気だな……威勢がいいな」


私はまた苦い薬を一気飲みした。

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