我慢する意味１４ ページ15
貴方Side
次の日。熱はしっかりと下がっていて、体も軽かった。
昨日、みんなに私の事を話してすっきりしたのもあるのか、頭が凄くさえていた。
今日はいつもより、周りが見えるような気がした。
少し怖い気もするが、私はいつもどおり朝錬に向かった。
ガララ
体育館の扉を開けた。
貴方「おはようございます。」
清水「あ、Aちゃん。おはよう。もう大丈夫なの？」
貴方「はい。迷惑かけてすみません。」
一番初めに声をかけてくれたのは潔子さんだった。
昨日の事など気にしていないかのように笑顔で話しかけてくれた。
西谷「お、相澤！！おはよう！！！」
貴方「おはよう、西谷。あ、あの、昨日はありがとう。」
西谷「いいんだよ！俺達は仲間だ！いつでも頼れ！！」
貴方「…うん。」
朝錬も、放課後練習も、良い雰囲気だった。
いつもより、居心地がよくて、楽しかった。
澤村「相澤！皆で帰るぞ。」
貴方「あ、はい。」
途中で坂の下商店によった。
いつも通り、3年の先輩方が肉まんを人数分、いやそれより多く買ってくれて…
澤村「皆で仲良く食べなさいよ！」
って、澤村先輩が言うの。
日向「相澤先輩！これ、どうぞ。」
貴方「あ、いや、私はいいよ。日向くん食べな。」
昨日あれだけ話しても、私の遠慮癖はもう執着してしまったようで。
突然治るようなことはなかった。
日向「いや、でも、皆食べてますし。」
貴方「あー、うん。でも…いいよ、私は。食べたかったら自分で買うし。」
西谷「おい、相澤！大地さんがせっかく買ってくれたんだ！ありがたく貰っておけ！」
澤村「相澤、遠慮しなくていいぞ。あ、本当に食べたくないって言うなら話は別だけどね。」
食べたいか食べたくないかって聞かれたら、食べたい。もう夕食の時間だし、お腹はすいてる。それに肉まんは大好きだ。
谷地「相澤先輩、食べたそうな顔してます。」
貴方「え！？」
谷地「えっと、食べたいなら貰ってもいいと思います。何も悪いことなんてありませんよ！」
後輩にまで背中を押されて、私は皆が見守る中、震える手も肉まんへ伸ばした。
貰った肉まんは、とても温かかった。
貴方「ありがとう、ございます。」
東峰「大地はおごりたくておごってるから、何も悪いことはないよ。」
肉まんを食べれずにいると、東峰先輩が優しくそう言ってくれた。
口へと運んだ肉まんは、とても、とても美味しかった。
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はるちゃ(プロフ) - 桜朱さん» 今からでも考えて行動したら仲良くしている友人とも同じようなことが起きずに残りの高校生活も楽しめると思いました！ (2019年1月2日 23時) (
レス) id: 90ad3ef0d9 (このIDを非表示/違反報告)
桜朱(プロフ) - はるちゃさん» そんな偶然があるんですね…。友達の在り方って考えだしたらきりがないと思うし、難しいと思います。でも、一番は相手を思って行動することだと思います！ (2019年1月2日 17時) (レス) id: aff2664059 (このIDを非表示/違反報告)
はるちゃ(プロフ) - ミンティアパニーニ味さん» え、本当ですか？！有難うございます！(？)実際に去年の10月に起こってしまったことでした。もっと早くであってればよかったのと思いましたよ (2019年1月2日 13時) (レス) id: 90ad3ef0d9 (このIDを非表示/違反報告)
ミンティアパニーニ味 - はるちゃさん» 泣いた(突然)それ良いわ…アンタここで作者デビューできるわ… (2019年1月1日 22時) (レス) id: 7163f6fc3f (このIDを非表示/違反報告)
はるちゃ(プロフ) - 続きになりますが、この小説を読んで本当の友人とは何か、友人の在り方？を気づかされた気がします！とてもよかったです。これから社会人になる身ですがもっと考えて行動しようと思わされました！ (2019年1月1日 20時) (レス) id: 90ad3ef0d9 (このIDを非表示/違反報告)
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