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「 星が綺麗だな 」
夜空を見上げながらそう言う柊生さん 。
『 うん 、綺麗 』
「 お前、このまま俺んち帰れば? 」
急すぎる提案 。
それずっと言おうとしてタイミング考えてたんだなって思った 。
だから
『 なんで? 』
って意地悪に聞いてみた 。
「 なんでって....
バイバイしたくないから 」
真剣な顔して、言ってることが可愛いから面白い 。
『 泊まっていいの?』
「 ダメなわけがない 」
『 ..... じゃあこのまま泊まる 』
「 初お泊まりだな 」
『 言っときますけど、疲れたからすぐ寝ます 』
「 ..... はぁい 」
捨てられた子犬みたいな顔をする柊生さんが可愛くて、つい吹き出してしまった 。
『 あははっ 』
「 笑ってんじゃねぇぞー 」
ほっぺぶちゅーってやられる 。
軽く睨むと、
「 はっはっはっは!うける 」
って笑い出す柊生さん 。
柊生さんを見るとき、見上げる形になるから、柊生さんの後ろは夜空 。
シュンって、柊生さんの後ろの夜空を通り抜ける光が目に入った 。
『 あ 、流れ星 』
そう言えば、柊生さんはほっぺぶちゅーをやめて、後ろの空を見た 。
「 A とずっと一緒にいれますように 」
両手を合わせてそうお願いしてる柊生さん 。
『 もう流れ星通り過ぎたから効果ないですよ 』
と言えば 、
「 冷めてんなあ 」
って笑う柊生さん 。
だって
『 お願いしなくてもずっと一緒にいるし 』
そう呟くと 、
「 ...... そーゆー可愛いこと言われるとチューしたくなるからやめて 」
手を繋いでる方じゃない手で、顔を覆う柊生さん 。
『 .... 柊生さん 』
「 ん? 」
って柊生さんがこっちを向いた瞬間 、
背伸びして柊生さんの唇を奪った 。
後から恥ずかしくなって、顔を見せないように下を向いた 。
すると、柊生さんは私の頰に手を伸ばし、自分の方に私の顔を向かせた 。
そしてそのまま 、今度は柊生さんが私の唇を奪った 。
「 仕返し 」
と、八重歯を見せてニカッと笑う柊生さん 。
ああ 、
私はこの笑顔に何度救われただろう 。
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ねるねる(プロフ) - は。さん» 読んでいただきありがとうございますっ。更新遅くてごめんなさい(><)必ず更新するので是非お待ちしていてくださいっ。 (2018年7月16日 22時) (レス) id: 55e0633416 (このIDを非表示/違反報告)
は。(プロフ) - 続き待ってます!!! (2018年7月16日 0時) (レス) id: 8032a06ae2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ねるねる | 作成日時:2017年3月25日 22時