- 24 - ページ24
.
『 はぁっ、はぁっ、ちょ、柊生さんっ、
まだ走るのっ！？ 』
「 おうっ！じゃないと間に合わねえ！ 」
もうだいぶ走ったのに、まだ走る私たち 。
『 っ、っ、 まだー？！ 』
「 もうちょっと！がんばれA っ！ 」
運動苦手な私はもうだいぶ疲れたけど、
柊生さんに手を引かれてるから、風に乗ったみたいに走れて気持ちいい 。
「 着いたっ 、 」
目の前には赤いジャンパーを着たスタッフさんがいる 。
そのスタッフさんは、観覧車のスタッフさん 。
『 、 観覧車、乗るのっ？ 』
「 おう！なんか乗りたい気分だから！ 」
そう言いながらスタッフさんからチケットを買う柊生さん。
「 .... 私も 、観覧車乗りたい気分 。 」
そう言いながら、柊生さんより先に乗り込む私 。
「 ははっ！ 以心伝心？ 」
私の後に乗り込んだ柊生さんは、嬉しそうに笑う 。
『 あははっ、以心伝心はちょっと意味違くない？ 』
そう笑って言うと 、そんなことねーよーって 。
向かい合って座ってるから景色を眺める柊生さんの横顔がよく見える 。
すごく、綺麗で、なぜか泣きそうになった 。
『 ..... 柊生さんの、持ってるものが欲しいんです 』
柊生さんは、聞く体制で私を見る 。
『 ..... 私 、柊生さんと知り合って、柊生さんと仲良くするようになってから 、
柊生さんの凄いところたくさん見つけすぎて
もうキャパオーバーしそうです 』
「 .. なんだそれ 」
ハハって優しく笑う柊生さん 。
『 .... 凄い人だから 、いつか離れていっちゃいそうでこわいです 』
「 ..... 凄くないよ 、ぜんぜん 」
『 ...... 』
「 ... それに 、俺はお前から離れる気ねえから、」
そう言って口角を上げた柊生さん 。
『 ......
好きです 』
気づいたら言ってた 。
頭で考えてなかった 。
心の動くままに口に出してた 。
柊生さんに、好きって伝えたいと思った 。
『 柊生さん 』
今までで初めてってくらい 、真っ直ぐ柊生さんの目を見る 。
『 ... 柊生さんのことが好きです 』
伝われ 、私の気持ち 。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 245人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ねるねる(プロフ) - は。さん» 読んでいただきありがとうございますっ。更新遅くてごめんなさい(＞＜)必ず更新するので是非お待ちしていてくださいっ。 (2018年7月16日 22時) (
レス) id: 55e0633416 (このIDを非表示/違反報告)
は。(プロフ) - 続き待ってます！！！ (2018年7月16日 0時) (レス) id: 8032a06ae2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ねるねる | 作成日時：2017年3月25日 22時
