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「 手 、血出てる 」
そう言われ 咄嗟に確認すると 、しりもちをついた時にできただろう手のひらの擦り傷から、血がでていた。
『 ほんとだ
でも、これくらい全然平気です、 』
そう言うと 、
「 駄目だよ！ 」
と怒られる 。
「 ちょっときて 」
手首をつかまれ 、引っ張られる 。
どこ行くんだろう 。
ほんとにこれくらい平気なのにな 。
そう思いながらも、私の手を取り前を歩くこの人を、拒まなかったのは私で 。
そうこうしてるうちに目的地に着いたようで、八重歯さんと私の足が止まる 。
気づくと私はアパートの一室の前にいた 。
八重歯さんはリュックから鍵を取り出しドアを開ける。
「 入って 」
どうやら連れてこられたのはこの人の家のようだ 。
本当に入っていいのかと躊躇していると、
「 変なことしないから大丈夫 」
と言われ、私は中に入った 。
こっちにくるよう誘動され、私はある一室に入った 。
そこには物がゴチャゴチャたくさんあって、お世辞にも綺麗な部屋とは言えなかった 。
そんなことを思いながらぼーっと突っ立っていると、
「 ソファーに座ってて 」
と、なにやらガサゴソ何かを探している八重歯さんに言われ、私はソファーに座った 。
「 あ、あったあった 。」
と、お目当てのものを見つけたであろう八重歯さんは私の座るソファーのそばの床に胡座をかく 。
「 手 出して 」
言われるがまま手を出すと、湿ったコットンをさっきの傷口にポンポンされる 。
ヒリヒリとしみる感覚に 、これは消毒だと分かった。
「 しみる ？」
位置的に 下から覗き込むようにそう聞かれ 、
八重歯さんの無意識の上目遣いに不意に ドキッとした。
コクリと頷くと 、八重歯さんは少し口角を上げ 、
「 ちょっと我慢な 」
と言った 。
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ねるねる(プロフ) - は。さん» 読んでいただきありがとうございますっ。更新遅くてごめんなさい(＞＜)必ず更新するので是非お待ちしていてくださいっ。 (2018年7月16日 22時) (
レス) id: 55e0633416 (このIDを非表示/違反報告)
は。(プロフ) - 続き待ってます！！！ (2018年7月16日 0時) (レス) id: 8032a06ae2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ねるねる | 作成日時：2017年3月25日 22時
