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30夜目 ページ30

ルカ「ねぇ、お姉ちゃん」

〈なに?〉

ルカ「お姉ちゃんって何でパパとママには見えないの?」

女の子、ルカは窓の外の夕焼けを見ながら言った

〈それはね、〉

お姉ちゃん、と呼ばれた女の子はルカの耳元で囁く

〈私が死んじゃったからだよ〉

ルカ「死ぬ?死ぬってなに?」

〈時間が停まっちゃうこと〉

ルカは少し考えてからこう言った

ルカ「この前、夜にね、お兄ちゃんがきたの」

〈お兄ちゃん?〉

ルカ「それでね、楽しいゆめ見せてくれたんだ!」

ルカ「それで最後にこう言ったの〔もし君の時間が止まったら僕の所に来て〕って」

姉は、なるほど、と呟いた

ルカ「どうかしたの?」

何でもないよ、姉はルカの頭を撫でる

〈私、そのお兄ちゃんに会ったことあるよ〉

ルカは驚いた様に姉を見る

二人は暫く見つめ合う



この姉妹はとてもよく似ていた

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作者名:ソレル | 作成日時:2017年11月4日 18時

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