1夜目 ページ1
二人の若い男がある町外れの森にいた
「死神さん、もうすぐ日が沈みますよ」
「そうじゃのう。お主はもう支度を終えたのか?」
「ええ、まだ支度が終わって無いのは貴方だけですよ」
死神と呼ばれた男は読んでいた本を閉じ、ゆっくり立ち上がる
「あれれ〜、おかしいな」
不意に声が聞こえた
二人が声のする方を見ると女が立っている
「どうしたんですか?人狼さん」
男が声をかける
人狼「あのバカ見なかった?」
死神「幽霊使いのことなら見ておらんのう」
人狼「あ〜、そっか。ありがとう!死神君に吸血鬼君!」
吸血鬼「ちょっと…どこ行くんですか!?」
走り去る人狼にその声は届かず…
二人はため息をついた
吸血鬼「もうすぐ夜なのに…」
死神「もうすぐ戻ってくるじゃろう、二人とも」
吸血鬼「そうですか?…まぁ、貴方の予想はよく当たりますけど…」
死神は自分の背丈ほどもある大きな鎌をどこからともなく取り出した
死神「二人が来たようじゃ」
死神が指をさす方には、走ってくる人狼と幽霊使いがいた
死神「揃ったようじゃのう」
死神が鎌を担ぐ
風が吹き、彼らの黒いコートが揺れる
『さぁ、夜の時間がやってきた』
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作者名:ソレル | 作成日時:2017年11月4日 18時